低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

地下ピツトの低圧注入工事

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先週は○千葉工場の地下ピットの止水工事でした

我々の仕事はコンクリートのひび割れ補修ですが、この仕事の特異なところは個人の住宅のひび割れ補修

だったり、山の中の小さなダムであつたり、そして地下鉄のホームであつたり、またまたトンネルの中で

あったり、更には高速道路の道路であったり・・・。


そうなのです、建物、構造物の大きさには全く関係がなく、施工の方法はみんな同じなのです。


全て施工の方法は皆同じなのです。


そして当然ですが価格も殆ど同じなのです。


受け取る費用も個人の方から大手ゼネコンまでに広がっています。


当たり前といえば当たり前の話しなのですがなにか不思議な気がします。


昨日は住宅の床下に潜って注入をし、明日は安全帯、マスク、ヘッドランプそして反射するベストを着て

の完全装備でトンネルの注入をするなんて事は他の業種ではあまり見ないと思います。



今回は大きな産業機械の製造会社の工場の中の試験用ピツトの止水工事です。


低圧注入工法の専門業者をネットで探し出して、私共のところに連絡されたそうです


最近はよくこのような形での仕事の依頼があります。


評価されてありがたいと思います。

同時に絶対に期待を裏切るまいと細部に気を使って仕事をします。


写真は通路の様に狭いところですが切り付け部分にひび割れがあります


水が出ていないためにフロッグ導入路工法ではなく通常の剥離性のシール材でフロッグを取り付けて樹脂

は通常のエポキシ樹脂で注入します。


切り付けの場所は水が流れ出している時は溝を切ってネットを挿入してから水中硬化型エポキシ樹脂を注

入しますが、今回のようにひび割れ幅が大きく(0.4~0.6㎜幅)湿気が殆どない場合は通常のエポキシ樹脂

で充分だと思います。


ひび割れの中が濡れている場合はバーナーで乾かしてみて暫くは乾いていても10分程度で濡れてくるな場

合はアクリル系の注入材の方が施工はしやすいのではと思います。


水中硬化型のエポキシ樹脂は低粘度でも特に冬場は硬くなってしまうのでなかなかひび割れの中に入って

くれません。


この程度の濡れならアクリル系でも問題は無いと思います。


前回も報告しましたがこのアクリル系は硬化が早いので使い慣れる事が必要です。




使用する場合は硬化が早いという事を頭に入れて器具の1コずつを仕上げながら注入しましょう



今朝ほど、この会社の部長さんからピットのなかの水位が変化が無いので完璧だと連絡がありました


今までは試験のために水を入れると水圧で水位が下がってしまっていたらしく・・・・それがなくなった

との事。


わざわざご丁寧にありがとうございました。


恐縮至極にござりますです・・・。