低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

2011-01-01から1年間の記事一覧

ひび割れ補修も今年は終わりです

今年の仕事は今日で終わりです 今年はとても有意義で、色々と勉強になる仕事が多くあり、良い一年間だったと感謝しています このブログも地震以降訪問してくださる方の数が多くなり、特にハンドルネームの無い方の訪問が多く有 りました。 ありがたいのです…

役場の耐震補強2

今日でこの工事は終わりです 前回は低圧注入工法フロッグ工法のセッティングまでの報告でしたが、今回は注入と撤去です 梁の注入の場合にそのひび割れが貫通している場合は、必ず両面からの注入をします 片面から注入すると反対側から樹脂が漏れてくるので片…

役場の耐震補強工事

今週の仕事は首都圏近くの町役場の耐震補強工事のひび割れ注入です 明日で終わりになります 注入後の撤去作業となります この建物の梁部分のひび割れを注入するのですが、ひび割れ幅が大きいのにはびっくりします ひび割れ幅は最大で1㎜もあります 平均でそ…

地震で浮いたALC造のブレース

今回は駅前にある大型商業施設の建物で、鉄骨造のALCの構造です 3月11日の地震の時に建物が大きく揺れて基礎からブレースが浮いて隙間ができたそうです 西面の基礎部分は同様に全て浮いている状態です 基礎のコンクリートとブレースの鉄板との間の隙間は0…

ひび割れの復旧工事2

廊下の柱にも複雑にひび割れが発生しています ひび割れがそれぞれに繋がっている訳ではないのですか、注入すると際限なく樹脂が入っていきます 入らないよりは入った方が安心はするのですが、内部はどんな風になつているのでしょうか。 下の緑色の壁面につい…

ひび割れの復旧工事

久し振りの更新です 2週間も空けてしまうなんてあまり無いことなのですが、朝早くが続いたものですから夜が早くなり、そ れこそ遅い夕食が終わったら、何の欲もなくウトウト・・・なのです。 今週は前回に現地調査した女性の宇宙飛行士の科学記念館の震災に…

ひび割れ補修の現調は

今日は雨です。 今週のひび割れ調査は宇宙に行かれた女性宇宙飛行士の記念館の補修工事です。 当店の仕事はひび割れ補修における注入工事なのですが、ひび割れの調査の時になにが何んでもひび割れ の全てを施工するのだという、そんなやり方はしません。 も…

低圧注入工法への提案

写真は新築マンションのコンクリートのひび割れ注入の補修状況です いつもの施工方法とは違うのが解るでしょうか。 そうなのです、一年程前からこういう風にしたいという方法を実行しているのです。 低圧注入工法を熟知している職人さんの場合は、低圧注入器…

コールドジョイントに注入したら

今週は、コンクリートの打設時に発生するコールドジョイントへの低圧注入です。 コールドジョイントの処理については色々な考え方があります。 一概にその部分にエポキシ樹脂を充填する事が最も良い方法という事ではありません。 それは、そこにひび割れが発…

低圧注入工法の基本です

微細なひび割れから10㎜幅以上のひび割れまで対応できる低圧注入工法を、より確実に施工するには守る べき大切な基本的な事があります。 そうなのです・・・ひび割れ幅と注入する樹脂の硬さには適合性があるという事です。 それに厄介な事にひび割れの幅は決…

マンションの駐車場のひび割れ

写真はマンションの一階の駐車場の出入り口に発生したひび割れ補修の様子です。 一般的には駐車場の床面に微細なひび割れがあったとしても何の問題も無い筈なのですが、ここの場合 はひび割れから湿気が出てきてエポキシ系の塗り床材を押し上げて剥がしてし…

震災復旧工事のサービスエリア

先週は東北自動車道のサービスエリアのひび割れ補修工事です こんな静かな山奥のサービスエリアまで地震の揺れがあったのかと、にわかに信じがたいのですが、考え てみれば福島市まで100キロに満たない場所なのですから当然といえば当然の事なのですが。 静…

低圧注入器具フロッグの裏技

今回はフロッグの機能について報告します コンクリートに発生するひび割れは、その構造物の色々な箇所に発生します 例えばポンプも使えないような狭い場所であったり、入隅とか出隅のコーナー部とかあるいは常に水が溢 れてくる場所など・・。 フロッグを開…

地震によるひび割れの注入

地震によって発生したマンションのひび割れ注入工事です この工事は今月の初旬に施工したものです 建物は築後35年ほど経過しているとか。 ひび割れの状態は地震の揺れによるひび割れだと明らかに解ります。 5階建ての建物ですが、ひび割れの位置は各階とも殆…

ひび割れた建物の現調

地震で発生したひび割れ補修工事の現地調査です。 この現地調査で価格の見積りと施工要領書を作成します。 ひび割れ幅が特に大きい箇所は施工時に判るように図面にその幅を書いておきます そしてひび割れ幅が0.3㎜以上の場合は樹脂を注入すると、必ずその裏…

改修工事後のひび割れからの漏水

せっかく改修工事で仕上がったのにひび割れから漏水との事 改修工事の時にひび割れには気づいていた筈なのに・・塗装で漏水は補修できると思ったそうです 地中にあるひび割れについては内部のひび割れから注入をします このひび割れの周りにはコンクリートの…

米軍基地の宿舎のひび割れの場合

引渡し1ヶ月前の床のひび割れ補修です 我々がひび割れに注入をした後に左官屋さんがひび割れの上を補修して、そして内装屋さんでPタイルを 貼って完了との事。 このような場合は仮止めシールを剥がした後にシミとか汚れが残ってもなんの問題もありません 我…

地震によるひび割れの注入

地震の揺れによるひび割れと建物のムーブメントによるひび割れの違いが今回の経験でほぼ解る様になり ました。 地震の繰り返しの揺れによるひび割れは、ひび割れの周りに小さな欠けが発生している場合が多くありま す。 建物の動きとか、乾燥収縮によるひび…

東京、私立大学のひび割れの場合

建物はコンクリートの打放し仕様の外壁です。 このような場合は施工跡のシミ、そしてエポキシ樹脂の漏れを発生させないように施工します 仮止めシール材は剥離性の1成分型を使用します 通常の方法では剥離性の仮止めシール材の場合は必ずその成分の中の油脂…

賃貸マンションのひび割れの場合

このマンションでは入居者が退去した後にクロスを剥がし、ひび割れがあれば必ず低圧注入工法で注入を 行います。 賃貸マンションでは非常に珍しいと思います。 東横線の人気の街の駅前にあるのですが、いわゆる超豪華マンションというものでもありません。 …

このひび割れは瑕疵補償?

暑い、暑い・・・。 頭から汗が顔に流れてきてそして目の中に入り・・もう我慢の限界か・・。 写真は築後3年目の木造3階建ての住宅の基礎部分のひび割れ箇所です。 外は34℃あるとか・・床下はそれよりも温度は低い筈なのですが、風が無いので外よりも暑く感…

震災によるひび割れの注入

朝が早い現場だったのでブログは暫くお休みでした 米軍基地の場合は7時には集合しないと手続きが大変で、遅刻でもすると半日は無駄にしてしまいます 今回は撮影も一切禁止とかでブログ用の写真も取れないままで、とにかく大変な現場でした。 今日は地震でひ…

橋のひび割れ注入はこれでいいの

スケッチは公的な橋の改修工事に於ける裏側のひび割れの仕様書なのですが、本当にこれでいいんでしょ うか。 ひび割れ幅が0.2㎜以内のものは可とう性エポキシ樹脂をシールするとなっています シールした後は塗装するらしいのですが,それでいいのかと疑問に…

低圧注入の工事価格は適正か

今日はひび割れ注入工事の価格設定について報告します。 震災前までは価格については殆ど考えることは無かったのですが、個人の方からの問い合わせでびっくり するほどの価格を聞く事があります。 かってのすし屋さんのように全て時価という事は無い筈なので…

震災による梁のひび割れの場合

写真は公的機関研究所の梁に発生したひび割れを低圧注入工法フロッグで補修している様子です ひび割れ幅は0.2㎜から0.4㎜です。 ひび割れの幅については一般的には0.2㎜以内の場合は建物に殆ど影響しないという事で注入工事は行わ ないような例が多いですが…

ALC版のひび割れの補修は

ALC版のひび割れについて、時折相談がありますが私はエポキシ樹脂で低圧注入する方法がベストだと 思います。 私にとってALC版という材料は懐かしく、入社したての若いころを思い出します 北欧から得た技術を日本でと、当時は画期的でオシャレな外壁材…

ひび割れ注入はこれでより確実に

やっと出来上がりました フロッグに色々な硬さの樹脂を充填するポンプの改良型が今月に出来上がりました 今までの問題点であつたピストンに付けているОリングのゴムをシリコーンゴムに取り替えました これで長期間在庫していてもゴムがシリンダーに付着する…

耐震補強工事の低圧注入工法

耐震補強工事が公的な建物については盛んですが、その中にあるひび割れ補修における低圧注入工事の採 用は地域によって大きく差があるようです。 建物に発生しているひび割れについての意識が各役所の担当者でそれぞれに大きく違うのだと思います 3月11日に…

福島原発の漏水修理について

確か、4月頃だと思います 汚染水が溢れ出すのを防ぐために新聞紙、オムツを流し込んで止水しようという報道がありました このことについてやっとこの部分の正確なスケッチ等がわかりました 東電もマスコミもまったくいい加減な事を報道をしていたと、今にし…

低圧注入工事を素人が施工する場合

東北大震災以降、当ブログを通じて自宅の基礎部分のひび割れ補修についてのご相談があります 素人が自分の家のひび割れを直すことはできるのだろうかとの質問が多々あります。 このブログでは、国内で施工されている低圧注入工法の殆どの場合は兼業の職人さ…