今週は、コンクリートの打設時に発生するコールドジョイントへの低圧注入です。
コールドジョイントの処理については色々な考え方があります。
一概にその部分にエポキシ樹脂を充填する事が最も良い方法という事ではありません。
それは、そこにひび割れが発生しているのか、発生していないのかが全く解らないという問題がありま
す。
コールドジョイントの部分にはっきりとした隙間があればそれは低圧注入工法でエポキシ樹脂によって固
定すると言う事は正しい事だとは思います。
写真の上は注入した後の様子ですが,こんな凸凹の所のどこにフロッグを設置したら良いのでしょう。
表面だけのジャンカなのかもしくはそこにひび割れが発生しているのか等は到底解りっこありません。
監督さんにこの時期での低圧注入工法の不確実さを説明していますが・・。
できることなら巣穴を補修モルタル等で平滑に埋め戻し、そして限界の期間まで(内装屋さんが入るま
で)待ってから・・そして、そこにひび割れが発生した場合に改めて低圧注入を行う・・・。
ひび割れが発生しないのなら最初から隙間は無かったのだと。
講釈はいいよ・・設計と施主との色々な事情なんだよ・・
ハイ・すぐに仰せ通りに・・。
高価な低圧注入工法ですから・・不確実とは解っていても出来るだけ樹脂が廻り込むようにと超老眼鏡
を用意してフロッグを取り付けます。
隔壁については何箇所かは樹脂が漏れてきた所も確認が出来てそれなりに効果は有ったと安心しました。
それにしてもこのコールドジョイントに発生するジャンカはなんとか解決の方法はないのでしょうか
コンクリートを打継する時にこまめにハンマーで振動を与えるとか、突くとか・・などよりも、もっと確
実で科学的な方法はないものでしょうか。
そこで今日のまとめ・・・。
コールドジョイントのジャンカの処理方法は
補修モルタルで取り敢えず平滑に仕上げる
数日、数ヶ月後にひび割れが発生したら、そこで低圧注入工法でエボキシ樹脂を注入する
もしもその期間が過ぎてもひび割れが発生しないのなら、それはコンクリートの肌別れは無いので施工の
必要はなし・・めでたい事・・。
低圧注入工法器具の各社の注入口は多少の違いはありますが、それは直径10㎜程度ですから大きな凸凹に
は取り付けようが無いのです。
今日の教訓・・講釈は短くそして謙虚に、更には自分の意見を飲み込んで相手に合わせるのも必要かも