写真は新築マンションのコンクリートのひび割れ注入の補修状況です
いつもの施工方法とは違うのが解るでしょうか。
そうなのです、一年程前からこういう風にしたいという方法を実行しているのです。
低圧注入工法を熟知している職人さんの場合は、低圧注入器具を接着させるものと、ひび割れから樹脂が
漏れないように施す仮止めシール材は剥離性シーリング材を使用します。
注入が終わったら器具と仮止めシール材は簡単に剥がして下地を傷つけないという利点があり、更には施
工能率も断然優れています。
しかし・・・。
いつもこのように良い事づくめばかりではないのが現在市販されている仮止めシール材なのです。
そうなのです・・剥離性と謳っておきながら下地からまったく剥がれない場合が多々あるのです。
剥がれない時の苦労は大変なものです。
せっかくの下地を傷つけて更には剥がれないものだからその撤去に何ん倍もの時間が必要となります
取れないのだからどうしょうもありません・・・。
剥離性シールを造っているメーカーでは、どの社でも無責任極まりないことにその剥離性についての適材
適所などの研究も無いようです。
例えばフッ素系の仕上げ材には剥がれないようになるとか、夏の急激な高い温度に曝すと脆くなり剥がれ
ないで切れてしまいますよ・・など・・どうしてそんな案内書き程度が造れないのでしょうか。
この業界には、所詮そのレベルの会社しかないという事なのでしょうか。
愚痴はさておき、写真をご覧ください。
最初に当店開発の剥離プライマーをひび割れの周りに塗布します
そして仮止めシール材は市販されているシーリング材でシールとフロッグを取り付けます。
注入が終わったらどんな下地でも、そして直射日光の中でも簡単に剥離することができます
今回は市販のシリコーンを使用しています
ホームセンターで298円/本ですから通常の剥離シール材の1/3の費用ですみます
それに剥離プライマーは石鹸水のようなものですから溶剤などは必要はありませんし、価格も非常に安価
となる予定です。
また、下地にシミが付くなどもありません。
塗装する場合は面倒でも水洗いして貰うと安心です
どんな市販のシーリング材でも使用できるというのが良いでしょう。
来年には製品造りを始めたいと思います。
これから半年間はこの方法で実績を積んでいきたいと思っています。
思わないような苦情になる場合もあるかもしれませんしね。
どんなに優秀な製品でも完璧はありませんから・・製品の短所を知ることが大切だと思うのです。
ものづくりにはお金がかかります。
工業立国ならものづくりには国で助成して欲しいものです
いえ・・私にという事ではなく個人とか中小企業にですよ
フロッグについては既に創造法で公的な支援はして貰いましたから・・少なかったけど。
税金使用の無駄を省いてこちらにまわして欲しいですよね。
JISとかJASSとかは必要ひものですが評価基準なるものは何のためにあるの・・・。
天下りの支援をしているようなものではないかと・・・。
このままでは工業立国は韓国、中国で、日本は中途半端な政治後進国と成り果ててしまうのでは。