2008-01-01から1年間の記事一覧
前回はフロッグ(低圧注入器具)の取り付けと仮止めシールの方法でしたが、今回は低圧注入の目的であ る樹脂の注入方法について報告しましょう。 低圧注入は何んの為にするのかと言うとひび割れの中に接着剤(エポキシ樹脂)を充填してその部分を固定しひび…
今日は正しい低圧樹脂注入工法の手順を報告しましょう。 本当は施工の写真を沢山載せるといいのですが、今回はフロッグのセッティングのやり方についてを説明します。 ひび割れの中に樹脂に圧力を掛けて押し入れる工法が低圧注入工法の原理ですが、器具と仮…
誘発目地の横に完成後半年足らずでひび割れ発生です。 どうしてせっかくの誘発目地があるのにその部分がひび割れないのでしょうか。 原因が解りません。 このような低い擁壁の場合に果たしてひび割れの補修が必要なのかと言う疑問があります。 コメントを求…
写真はフロッグのタンク部分に容量とその時の圧縮された空気圧の数値を刻印しています。 上の写真は天井面に注入した場合の樹脂の容量と圧搾空気の圧力を刻印しています。 MAXのラインの箇所まで樹脂を入れるとその時の樹脂の量は20ccで、その時に圧縮さ…
写真は築後2年のマンションです。 クロスの表面にミミズが這ったような膨れがありクロスを剥がすと0.1~0.3㎜のひび割れが発生しています。 買った施主は大変な心配のようですが、ひび割れ補修を専門としている我々は決して特殊な事ではなく普段にあることだ…
今回はひび割れの状況に問題がある場合の対策を報告します。 一番目の写真は吹き付けタイル面に微細なひび割れが発生している場合です。 ひび割れ幅が極小で微細ですが雨水は侵入してくる場合にはこんな風にカッターの刃先でひび割れの部分を切り取ります。 …
今日は自動式低圧樹脂注入器具によるエポキシ樹脂の注入が不確実で充填されていないと言われているその原因についての報告です。 ひび割れの中に樹脂が入らない理由は、ひび割れた箇所の状況と施工技術によるものの二つに別けられます。 今回は施工ミスによ…
郊外の知名度の高いスーパーの駐車場の天井から漏水してエフロが広がっています。 この解決策に頭を悩ましています。 ひび割れた箇所の漏水は直ちに止める事が出来るし、エフロも削り取ればそれで解決できます。 問題なのはひび割れもない所にエフロが広い範…
写真は低圧注入器具のフロッグで微細なひび割れ注入の実験の様子です。 ガラスと木質板を合わせてその隙間は0.3㎜にしています。 注入している樹脂は一番柔らかい超低粘度型の樹脂です。 上の写真は注入して3分経過しています。 下の写真は注入して7分経過し…
写真はバルコニーの外壁に面した内側のひび割れです。 外側は高級な白い人工大理石の仕上げです。 この場合のひび割れは幅は0.2~0.3㎜です。 樹脂を入れすぎると外壁の大理石に漏れてきます。 漏れるとエポキシ樹脂は2ヶ月ほどで鮮やかな黄色に黄変してしま…
連休を利用してのひび割れ補修です。 最近は剥離シール材が剥離しない場合が多いので、注入後の剥離作業までは気が休まりません。 特に今回のように新しくてかなり程度の良い建物の場合は汚すのではないかと不安です。 この建物は赤坂に近い車の多い場所なの…
写真はマンションノ大規模改修のひび割れ注入の状況です。 この現場は埼玉県の東京への通勤圏にありますが、元請けは群馬県の建設会社です。 業界のなかで注入工事に興味がある方は知っていると思いますが、群馬県は何処の県よりも低圧注入工法については普…
低圧注入工法の器具は各社それぞれの形をしていますが、空気圧を利用した器具の場合はポンプは互換性がありどちらにも使用が出来ます。 フロッグのノズル部分と同様のS社のプラグには使用が出来ます。 S社のポンプも同様のようにフロッグにも使用できます…
ひび割れたコンクリートの隙間に樹脂を確実に充填したか否かについては、その部分をくり抜いて取り出すと良く判ります。 写真はひび割れた箇所を正面ではなく横方向からくり抜いたものです。 理想的にはくり抜く直径は30㎜深さ70㎜程度が良いのですが、今回…
写真の住宅は引き渡し前3ヶ月の状態です。 基礎部分にはまだ仕上げのモルタルが塗られていません。 上の写真は超低粘度と低粘度エポキシ樹脂の注入状況 次の写真は養生している様子 下の写真は仮止めシールを撤去した状態です。 撤去するとひび割れの中に樹…
写真は都内にあるトンネルですが大規模改修工事でのひび割れ注入の様子です。 フロッグは頑張っています。 ひび割れ幅は最少で0.3㎜で最大は0.8㎜です。 ひび割れの延長数量が多いのでひび割れ毎にどのタイプの硬さの樹脂を何度注入したのかを書き込んでいき…
写真は0.4㎜のひび割れ幅です。 最初の注入は必ず超低粘度の樹脂を注入します。 超低粘度のエポキシ樹脂は0.05㎜のひび割れ幅でも時間と共に侵入していきます。 そして超低粘度エポキシ樹脂は次の硬さのエポキシ樹脂の滑りを良くしてスムーズに注入が可能に…
戸別訪問の業者で低圧注入した基礎部分のひび割れ部は、後日に雨水が床下に侵入してくるということでやり直しの工事です。 写真は表から二度目に注入した固めの樹脂に押されて床下に流れ出した超低粘度の樹脂です。 フロッグはこんな風に硬さの違う樹脂を簡…
このブログはひび割れ補修における低圧樹脂注入工法の正しい施工方法の普及を目的としていますが、果たしてこれで何かの足しになっているのかと自分に自信が無くなって来る時があります。 そんな時にこのブログに訪問された方から内容について褒められたりす…
写真は高等学校の廊下の壁面にひび割れが発生して漏水している箇所です。 ひび割れ幅は0.2~0.3㎜です。 通常の雨では漏れてきませんが強い風を伴った雨の場合には漏水してきます。 この学校はまだ新しく、建築後4年目となります。 剥離性の仮止めシールを使…
ひび割れの発生から放置して7年目の場合は、このようにコンクリートの中の石灰質が水と共に流れ出してきます。 一般にはエフロとも言いますが溶け出した遊離石灰の結晶化したものです。 現場はマンションの2階の廊下のひび割れから1階の天井に流れ出している…
写真は剥離性シールとフロッグの台座との接着性を試験している状況です。 フロッグの本体はポリプロビレンなので接着には不向きなのでプライマー処理には色々と工夫をしています。 知っていますか? 今の乗用車のバンパーは殆どポリプロピレン性のプラスチッ…
低圧注入はひび割れが発生したらすぐに対処して、直ちに施工するとより良い仕事ができます。 写真は築後5年目の高層マンションです。 バルコニーのひび割れはあまり見慣れない箇所にひび割れが発生しています。 ひび割れが新しい為に外部から侵入したきた雨…
写真は商業ビルの耐力壁のひび割れ注入です。 この部分のコンクリートの厚さは300㎜もあります。 しかも切り付け部分のひび割れには水圧が掛かっています。 このような条件の場合は次のような対策が必要です。 まず、注入する樹脂は低粘度の水中硬化型の樹脂…
ひび割れた部分に仮止めシールをしてフロッグを取り付けますが、施工後はできるだけ汚さないように、そして傷をつけないようにする事が大切です。 工具を必要以上に汚す職人、服をとても汚す職人などなど・・。 昔から腕の悪い職人にはこんな事だからと良く…
郊外に新しく造られた建物ですが1年目で外壁にひび割れが発生しています。 1年目の建物ですからできるだけ仕上げ材には傷をつけないようにします。 それでも1年間のゴミが付着しているのか剥離性のシール材を取ると仕上げ材は多少白くなります。 この程度は…
基礎のコンクリートは打設して3ヶ月目だそうです。 ひび割れが発生して1ヶ月目になりますが本格的な建築の前に低圧注入により補修します。 ひび割れが発生して時間が経っていますからひび割れの中に砂、ゴミが入り込んでいます。 このような場合はひび割れを…
低圧樹脂注入工法はあらゆるひび割れの隙間に樹脂を注入が出来ますが、写真は側溝の成型品とコンクリートの隙間に樹脂を充填して成型品を固定する方法です。 通常は成型されたU字溝はモルタル等でスラブに固定されていますが今回はその部分が浮いている様で…
築後20年の総合病院の入院棟の天井から雨漏れです。 ベツドの上に雨水がポタポタ落ちてくるのです。 写真は雨水が漏れてきているスラブのひび割れにフロッグで低圧注入している様子です。 流石に病院ですから、天井とスラブの隙間は1m近くあります。 天井裏…
強い雨の時に限って室内に漏水するというのでよくよく調べると、なんと廊下の検針、給湯器室の床のひび割れから漏水していました。 この廊下にある給湯室は暖気を抜く為に扉の上の方は開口となっています。 風を伴った強い雨の時にはこの部分から雨水が浸入…