低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入はこんな風に注ぎ足しが必要です

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写真は0.4㎜のひび割れ幅です。

最初の注入は必ず超低粘度の樹脂を注入します。
超低粘度のエポキシ樹脂は0.05㎜のひび割れ幅でも時間と共に侵入していきます。

そして超低粘度エポキシ樹脂は次の硬さのエポキシ樹脂の滑りを良くしてスムーズに注入が可能になります。
器具の廻りから樹脂が漏れている現場をよく見かけますが、これは仮止めシールの施工不良が原因ですがこのように超低粘度樹脂を先導注入をすると余分な圧力は掛かりませんので樹脂の漏れは少なくなります。

更に超低粘度の柔らかいエポキシ樹脂はコンクリートへの浸透性が良い為に次の硬さの樹脂のプライマー代わりとなります。

どんな場合も低圧注入は超低粘度の樹脂の注入から始めてください。

他のメーカーではこのような事は施工要領書にも書いていませんが、私の長年の経験と実験の確認で間違いはありません。

対価に値するいい仕事を考えるなら文句を言わないで実行してください。
注ぎ足し機能がある低圧器具ならさほどの手間は掛かりません。

いい仕事をしたとお金に換えがたい満足感を得るなら注ぎ足し注入をして下さい。

ひび割れの中は決してガラスを合わせた様な綺麗な面ではありません。

そこにはカビ、エフロ、巣穴、更には枝分かれをした微細なひび割れなど決してエポキシ樹脂の接着には良好な状態ではありません。

超低粘度はカビ、ゴミ、エフロに浸透しながらコンクリートに押し付けて接着してくれます。
更に微細なひび割れが内部で枝分かれしていてもその中に侵入して充填ができます。

そして注ぎ足すことによって高粘度は巣穴の中の空間を確実に埋めてくれます。

この方法は私にすれば低圧注入の基本中の基本なのですが、殆どの人は低粘度型のエポキシ樹脂を一回しか注入はしませんからね。

それではひび割れ幅が偶然に低粘度型に適合していれば注入は出来ますが、ひび割れ幅が微細だったりまた、大きかったりしたら殆ど不完全な注入となります。

ひび割れ幅が大きければせっかく注入しても内部で流下(下のほうへ流れ出す)してしまうので殆ど強度は期待できません。

エポキシ樹脂の種類は超低粘度型、低粘度型、中粘度型、高粘度の4種類がありますが、施工現場には少なくとも超低粘度、低粘度、高粘度の3種類は持参して欲しいですね。

中粘度は必要なら現場で低粘度型と高粘度型を混ぜると同じ硬さのものが造れます。
こんなことも経験してください。

あなたはプロなんだからね・・・・。