公立高校の外壁補修工事の場合
30年ほど前にこの女子高校のソフトボール部の夏の合宿に知り合いに連れられて生徒たちと一緒に汗を流した校舎なのですが、こんな偶然もあるのかと最初に現場の名前を聞いた時にびつくりしました
その時の生徒たちは今はどうしているのでしょう
カラオケが上手だった生徒は今も自慢の歌を歌っているのでしょうか
その時にグラウンドに置いてあったベースは今も昔のままそのままの位置で置いてあります
もう結婚して子供もその当時の高校生程度になっているかも知れません
さて、今回は当店のフロッグを普段から使ってもらっている工事店さんからの依頼でこの現場に応援として入っています
改修工事の仕様書にひび割れについては低圧注入工法のフロッグ同等品を使用と書いてあります
北関東のこの県と市はひび割れ補修の方法については殆ど低圧注入工法の仕様になっています
県も各市町村の担当者もひび割れについてはよく勉強されているのだと思います
税金を無駄に使いたくないという気持ちの表れかもしれません
建物に発生した微細なひび割れの補修に単に樹脂を塗りたくって補修したり何の役にも立たないいわゆるUカット工法で壁面に溝を造ってしまったりとか、例えば東京都などの担当者はこの県の担当者にひび割れの事について教えて貰うと良いですね
改修工事の調査についてもこの県はBELCAのビルディングドクターの資格が無ければ調査は出来ません
建設会社の社員とか職人さんが適当に調査する事は駄目で誰が責任を持つて調査したかが後でもわかる様になっています
これほど厳しくするからこそひび割れの補修は表面だけのひび割れ隠しではなくコンクリートの強度も中性化も防ぐという目的の為にも低圧注入工法となっているのだと思います
そのせいでこの県には全国には珍しい低圧注入を生業としている専門店が2社もあるのです。
東京に工事店は多くても低圧注入工法を生業としている専門職人さんはいません
未だに防水店とか他の業種の職人さんが注射器タイプの輪ゴムで押し出す器具で見よう見まねでひび割れ補修をしているものね・・
ひび割れの幅と樹脂の硬さは適合性があるのだから必ず超低粘度型の樹脂から始めて低粘度型そして中粘度型の樹脂を注ぎ足さなければ確実な注入工事は出来ません
これは基本中の基本です
注射器タイプはそもそもそのような簡単に注ぎ足す機能は無いのですから殆どの職人さんは注ぎ足す必要が無いとすら考えているようです
幅が大きいひび割れの中に柔らかい樹脂を入れると時間と共に樹脂は流下して流れ出してしまうという事と例えば0.2㎜の小さな幅ならば超低粘度型の柔らかい樹脂しか侵入しないという基本的な事を理解していれば樹脂の注ぎ足しは不可欠なのです
発生したひび割れの幅は決して一定ではありません
表面は0.3㎜幅であっても裏側は0,1㎜幅かも知れません
いつも低粘度型の樹脂で用を足せるわけはありませんぞよ
今回この現場は超低粘度型のエポキシ樹脂を注入した後低粘度型のエポキシ樹脂を注入しています
ひび割れ幅は0.2㎜~0.5㎜でした
炎天下で屋上での作業は大変ですが時々誰もいないグラウンドの中のベースを見るとベースが何だかこちらを見てお互いに齢を取ったねぇー・・・・・