低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

梁部のひび割れ補修の場合

梁は現しとなっている

脚立での注入工事は力加減が大切で液漏れは許されません

この部分のひび割れは異質なもの

剥離性の仮止め材の下に自作の沁み防止剤を塗布しているので下地を傷つけないで更に汚れない

学校の大きな部屋の会議室なのでしょうか新しくてきれいな建物です

一般的な建物は梁の下に天井板がありますから梁などにひび割れが発生してもその様子は殆どわかりません

この建物は梁にも意匠性を持たせて天井を高くしているようです

注入した樹脂は超低粘度型と低粘度型のエポキシ樹脂でその引張強度はコンクリートの倍ほどあります

一度ひび割れ部に注入するとその部分からの再発のひび割れはありません

この建物は梁が現しになっているからひび割れ補修は早くできたともいえます

注入施工の技術の中で一番大切なことはひび割れ幅と注入する樹脂との適合性を守るという事と注入時にフロッグ(器具)の周りなどから注入した樹脂を漏らさないという事です

ひび割れの隙間の中に確実に接着剤を充填することが目的ですから隙間から樹脂が漏れ出したり樹脂が硬くてひび割れの中に入っていかない等は仕事になっていないという事です

対価に値しない仕事となります

今回は特に気を使ったのは足場がないという事と下地を汚さないという事ですから仕事はゆっくりとそして汚染防止のためと剥離性を良くするために特別のシミ防止剤を造って事前に塗布しています

仕上げにはセメント系の補修材を塗布するらしいのですがシミ防止剤は前にも経験がありますから塗布されても何の問題もないと思います

広い部屋でのんびりと仕事をさせてもらって久しぶりにいい仕事ができたと満足です

ナフサの供給不安はフロッグにも影響

フロッグの原型

フロッグ床壁用です

 

今月になってから中東からの原油の供給不安によっての影響なのか我がフロッグにも仮需の注文が入ってきている

今月にはフロッグの在庫もなくなってしまう予想です

プラスチックの基礎原料のナフサについては既にその供給不安から素材メーカーでは生産削減を行っているとか

イランがこのままの状態で続くのならいずれは生活用品のプラスチック製品等は必ず品不足になります

フロッグについても今月早めにプラスチック成形屋さんに少し多めに数量を発注していますが今回までの発注にはなんとか間に合うそうですが、その先はプラスチック屋さんでも原料メーカーでも解らないとか

国内にあるフロッグに似たプラグAという製品は製造は中国だったのですが、今回はむしろ中国で生産した製品は品不足にはならないかもしれませんね

イランは中国船籍には攻撃はしないそうですからナフサの供給も普段通りになっているのかもしれませんね

低圧注入器具も色々と性能に問題があるタイプの製品などはこの際に淘汰された方が業界の為には良いのかもしれません

そもそもひび割れの中に確実に樹脂を充填できないような製品をほぼ素人に近い方たちが結果が見えない仕事だからと言って平気で使っているのですから・・・・

それはダメだろうと思いますよ

ひび割れの幅は表面が0.3㎜あったとしても奥の方とか裏側も必ずしも同じひび割れ幅という事はありません

広くなったり狭くなったりしているのは当たり前の事です

ひび割れの幅と注入する樹脂の硬さは必ず適合性があります

微細な例えば0.1㎜から0,3㎜幅の場合は超低粘度型の樹脂でなければスムーズには注入はできません

0.5㎜幅以上程度であれば中粘度型のマヨネーズタイプの硬さの樹脂でなければ低粘度程度だとせっかく注入しても時間と共に下の方へ流下してしまいます

低圧注入工法はひび割れの中に留まっていなければその意味は無くなります

低圧注入器具は超低粘度型の樹脂から高粘度型の樹脂を注ぎ足しながらひび割れの中に確実に充填させることが出来なければ不完全な欠陥品だと思います

例えば注射器タイプの注入器具は中粘度型の樹脂は硬いという理由で注入できませんし樹脂の注ぎ足しも機能としてはありません

注入器具は樹脂の注ぎ足しが殆どの場合は必要だしそしてひび割れの幅が大きい箇所には硬い樹脂が必要で硬い樹脂も注入が出来なければ使えません

結果が見えない仕事だからこそ確実に注入できるような器具を使って欲しいものです

ひび割れ補修の注入工事について不信感を持っている業界の方達はかなり多くいるようですが・・

つまりは器具によってはこのような問題点があるにもかかわらず現場では平気でそのような器具を営々と使用されていることに対して、最初からその注入工事を信用していないのだと思います

笹子トンネルの天井板落下事故の教訓はったく生かされていないという事なのでしょうね

後付けのアンカーボルトに接着剤が全くついていなかったものが3割以上はあったとの報告にはびっくりしますよね

結果が見えない仕事になるとこうなってしまうのは日本人特有なのでしょうか

 

 

 

 

住宅の基礎のひび割れ補修は瑕疵補償へ

床下からひび割れの隙間にエポキシ樹脂を注入

床下から注入した樹脂がところてんの突き出しのように表に出てくるまで注入する

超低粘度型のエポキシ樹脂から注入してフロッグに樹脂が無くなったら低粘度型を継ぎ足す

この建物は引き渡して半年経過しています

半年の検査の際に発見されたひび割れです

基礎部に微細なひび割れが発生したとしても建物になにか影響があるという訳ではありません

施主からしてみれば一生に一度の買い物ですから微細だとしても大変に気になるところです

新車を買って小さな傷があっても自動車の機能には問題はありません・・・と言われても納得はしないように住宅も同じことだと思います

ひび割れの隙間の中にコンクリートよりも倍ほどの引張強度がある接着剤を隙間なく充填してひび割れる前の強度に戻しますという事で納得してもらっています

その時に使ったエポキシ樹脂のサンプリングを造って保存していただきます

その樹脂の硬さとガラスのような輝きに驚かれますがそれが低粘度型のエポキシ樹脂なのです

エポキシ樹脂は最強の接着剤なのですが弱点は熱と紫外線なのです

使用する基礎部分に熱と紫外線は当たりませんのでひび割れた隙間に充填する接着剤としては最適だと思います

参考ですが広島の原爆ドームに30年前に注入した部分を再補修でその部分を破壊してその時の樹脂を確認したところ殆ど劣化していなかったという報告もあります

隙間に充填する樹脂としては水に強いという事もありエポキシ樹脂は最適なのです

注入材としては他にアクリル系もありますが空気が無くなるといきなり硬化したりとか注入材としては我々は不合格としています

また、セメントスラリーと言って超微粒子のセメントをゴム系の混和剤と混合して注入材としてもありますがこの材料は我々は全く使用できないと思っています

セメント系の樹脂は水系ですからコンクリートに水分を吸収されてその流動性がなくなってしまいます

つまりひび割れの奥の方までは注入しても進入できないという事になります

市場には出ていますからそれでも注入材として売れているようですから不思議ですが使われているのでしょうね

注入の仕事はその施工結果が解りませんので何となく使われているのかもしれません

結果が解らない仕事だからこそ真面目な仕事が必要なのだと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4社以上のJVの参加職人は100人もいるよ

この浄水場は昨年末に一度目の施工が終り今月から残りのひび割れ補修の注入工事です

2階の床スラブのひび割れにフロッグを取り付けて超低粘度型のエポキシ樹脂を注入して注ぎ足しに中粘度型(マヨネーズタイプ)を使用しています

階下の地下室から1階までの高さに複雑な浄水設備のポンプなど取り付けられていますひび割れからの注入によってエポキシ樹脂が漏れて階下に落ちて精密機械に付着すればそれこそクレームとなります

養生ができない個所には樹脂が漏れないような気づかいが必要なのです

このような複雑な構造物はその変形係数が複雑に絡み合っていてひび割れた要因については殆ど不明だという事でしょう

エポキシ樹脂の引張強度は70~90㎏/㎠で若年コンクリートの倍ほどの強度なので少なくとも注入した箇所からひび割れが再発するという事はありません

今回も我々は女性技術者も一緒でしたが最近のこのような公的な現場ではトイレなども女性に配慮して女性専用の暖房付きのトイレが設置してあって大変に良くなったと思います

男女雇用機会均等法はずいぶん昔からあったのに遅いと言えば遅いのですがそもそも女性職人が少ないという事もありますよね

次の現場は戸建て住宅基礎のコンクリートのひび割れ補修です

大きなダムもトンネルも更に住宅の基礎のひび割れ補修もひび割れ補修のその施工は全く同じなのです

当たり前の事なのですが不思議な気もしますね

町場の工務店さんの仕事と大手ゼネコンの仕事の違いなのですが、我々にとっては朝礼でラジオ体操があるのと朝礼もない簡潔な挨拶だけの違いだけ

 

 

私立学校のバルコニーのひび割れ補修

今年は新年からフロッグの売れ行きよりも注入工事の方が忙しくなっています

早朝から現場に行くとなかなか落ち着いて内勤の仕事はできません

冬季は仮止めシール材の硬化が一日以上かかったりで施工日程の予備日は必ず作っておく必要があります

剥離性の仮止めシール材はシーリング材と殆ど性能は同じなので外気温度が5℃以下になると硬化が止まってしまいます

特に磁器タイルなどの場合は仮止め材の接着面からの湿気とか空気は殆どありませんので硬化は極端に遅くなります

寒い日は無理をしないで一日余分に日程を伸ばしてのんびりと施工した方がいいですね

今回は外気温度が12℃以上ありましたので前日施工した1成分型の仮止めシール材は機嫌よく硬化していました

今回は高所作業車での施工でしたが久しぶりに高所作業車を使ったのですが最新型らしくその扱いがとても簡単になっていて驚きました

例えば車体のレベリングなども自動になっているしアウトリガーもワンタッチで済ませられました

今回の建物は築後6年目なのですがバルコニーに限って貫通したひび割れが発生しています

フロッグ工法で超低粘度型のエポキシ樹脂を先導注入して仕上げに低粘度型の樹脂を注ぎ足しをして完了としています

注入後に裏側を確認すると殆どエポキシ樹脂が押し出されています

施工中によく質問されることですが裏側から樹脂が漏れているとひび割れの中には樹脂が残らないのでは・・・

そうではありません、樹脂はフロッグで低圧で押していますから樹脂が少なくなるとその圧力は無くなります

例えればところてんの突き出しとおんなじ原理ですからひび割れの中には押し出されない樹脂が残っています

溢れた樹脂は硬化前に拭き取る事が大切で硬化後になるとウレタン防水を傷めますから

面倒でも丁寧に拭き取る事が大切です

バルコニーのように樹脂が裏側へ漏れてきて注入したその結果がすぐに解るのはとても気持ちいいものです

一般的には注入工事はその結果が解らないので誰がやってもそしていい加減な施工でも

終われることに不満なのですが、結果が解る仕事は満足となりますね

 

 

 

 

アパートの基礎に発生したひび割れの補修

開口部のひび割れ

ひび割れ幅は0.3㎜~0.5㎜

注入後に表面にコンクリート補強材を塗布

 

都下の住宅街にあるアパートの基礎部分のひび割れた個所の注入工事と中性化した表面の保護をセメント塗材で施工しています

この工事はフロッグ工房と言う低圧注入工法の施工を専門とした施工店で施工しています

フロッグ工法の基本通りに施工しています

仮止めシール材は変性シリコーン系の剥離性のシーリング材です

注入材は超低粘度型のエポキシ樹脂と低粘度型のエポキシ樹脂で注ぎ足しの注入を行っています

ひび割れの幅は決して一定ではなく表側が0,3㎜幅だとしても裏側はそれよりも狭くなっているとか広くなっているという事があります

最初に超低粘度型の柔らかい樹脂を注入してすぐにフロッグの中の樹脂が無くなっていたら直ちに次の硬さの低粘度型の樹脂を注ぎ足し注入をします

更にフロッグの中の樹脂が無くなるようでしたらその上の中粘度型の樹脂を注ぎ足します

ひび割れた隙間の中に確実に樹脂で満杯にするにはこのように色々な硬さの樹脂を注入しなければ確実な結果は得られません

ひび割れの幅と樹脂の硬さにはそれぞれに適合性があるのです

狭いひび割れの隙間には柔らかい樹脂を、ひび割れ幅が大きい箇所は中粘度型もしくは高粘度型の樹脂が必要なのです

超低粘度型の粘性は100~150mpa・sとなります

この粘性の基準は蒸留水を1mpa・sとしています

つまり超低粘度型は水の100倍ほどの硬さとなります

解りやすく言えばてんぷら油よりもすこし柔らかい程度の硬さとなります

中粘度型は別称マヨネーズタイプと言いますが、マヨネーズ程度の硬さという事です

ひび割れ補修における低圧注入は色々な硬さの樹脂の注ぎ足しが不可欠という事になります

国内にはこのように樹脂が注ぎ足しができないとか中粘度の硬さのものは注入できないとか我々からすれば不完全な低圧器具がかなり出回っています

それでは確実な施工は期待できないのではないかとも思っています

施工した結果が見えない仕事ですから注入できなくても合格になるのではと不安になります

現場で注ぎ足しが簡単にできる低圧器具なのか、できない器具なのかを確認すればいい仕事ができるのか不完全な仕事なのかがよくわかります

国交省の共通仕様書でもこの点を詳しく書いていればいいのですが簡単に注ぎ足しができる器具とだけしか書いていません

そもそも注ぎ足し機能がない低圧器具なのに現場では注ぎ足しができる等と言って使われている現場が多くあるのにはがっかりします

表面の仕上げにトンネルとか擁壁に使われているコンクリート補強材と言われるセメント系の塗材を塗布しています

ムラもなく綺麗に仕上がっています

この施工の職人さんは若い女性たちなのです

女性だから丁寧な仕上げに出来上がったのではと感心しています

 

戸建て住宅の基礎のひび割れ補修

床下から見ればひび割れ発生している

表側の見えなかったひび割れが樹脂が染みてきて見えてきた

引渡し前の住宅の基礎のひび割れ補修です
設計事務所からの指摘らしいのですがこの微細なひび割れがよくわかったものだと感心しています
表側は樹脂モルタルで仕上げてありこのひび割れは全く見えません

工務店さんも自ら床下に入りひび割れを探して確認したそうで、表側にそのひび割れが無くてもいずれは現れるだろうという事で当店に低圧注入工法の依頼がありました

ひび割れ幅は0.2~0.3㎜で縦方向と横方向にもあります

注入は必ず面倒でも床下から施工するのが最も効果的となります

注入する樹脂は超低粘度型のエポキシ樹脂と注ぎ足しは低粘度型のエポキシ樹脂を使用しています

低圧注入器具のフロッグは自在に樹脂の注ぎ足しができますからどこかから樹脂が溢れるまで注入をします

この住宅の基礎部のひび割れは短期的には殆ど建物の強度には影響はしません

しかし放置していると長期的には影響が出てきます

そのひび割れの隙間の中に雨水とか湿気などが入り込みいずれはその個所のコンクリートを中性化してしまいます

コンクリートが中性化すると内部の鉄筋が錆びていずれは脆弱層のコンクリートを爆裂としてしまいます

新築なのですからこのような微細なひび割れなども補修してお客様に引き渡すなどは普通だと、我々専門にしている者からすれば当たり前なのですが一般的にはそれほどの事はしないようです

基礎のひび割れは今の品質確保法の範疇に入ると言われていますが漏水のように直ちに生活に影響はしないのでなかなか素人の方たちには解らない瑕疵だといえます

首都圏の戸建て住宅も資材の値上がりで異常な高価格になっていて簡単には売れにくいのでしょうが、このような良心的な工務店さんにはしっかりと頑張って欲しいですね