写真の住宅は引き渡し前3ヶ月の状態です。
基礎部分にはまだ仕上げのモルタルが塗られていません。
上の写真は超低粘度と低粘度エポキシ樹脂の注入状況
次の写真は養生している様子
下の写真は仮止めシールを撤去した状態です。
撤去するとひび割れの中に樹脂が廻っているのが良く判ります。
この建物を請け負っている建築会社はビル、工場,住宅などを総合的に造っている会社です。
ひび割れについての問題意識が高くて、微細なひび割れについても簡単には見逃さない所があります。
我々のような専門店にとっては頼もしい、嬉しい存在です。
例えば写真のようにモルタルを塗る前の状態から、僅かな場所のひび割れを修理しておこうと言う姿勢は余程いい建物を造ろうと言う意気込みだと思います。
いい会社だと思います。
一般的にはこのような微細なひび割れについては、どうせモルタルで仕上げれば引渡しの時には判らないだろうということで見逃してしまいます。
更には引渡し後にひび割れが入っても施主から追及されない限り自主的に補修するなどという建設会社は数が少ないと思います。
新築の住宅の場合に引渡し前にどれほどの確率で基礎部分にひび割れが入ると言う事は不明ですが、全国を対象にみるとかなりの物件数だと思います。
基礎の型枠の中に流し込むコンクリートの品質は規格化されていてどこもそんなには違いはないのですから。
我々のような低圧注入工事店の工事の中に住宅の基礎のひび割れ注入の引き合いというのは、ほんの最近のことだし、それに実際の施工は極端に少ないのです。
住宅の基礎のひび割れの補修は殆どは問題がないとして取り合わないか、もしくは再度モルタルを塗りなおし程度で終わっているようです。
この部分のひび割れについては、2000年から始まった品質確保法の建物の構造に拘わる部位と言えるかもしれません。
この程度のひび割れがすぐに建物の強度に影響があるとは考えられませんが、とても気になりますね。
工務店さんに言いたい・・。
『低圧注入によるひび割れ補修は確実性がありお施主さんにもわかり易く説得力がありますよ、
そして価格もそんなに高くはありません』
1年検査でとやかく言われるよりも先に補修していた方が社内的にも予算も組みやすいでしょう。
話は変わりますが
フロッグの保有特許期間(工業所有権の期間)は後16年間になりました。
この特許の技術移転とOEM化を『りそな中小企業財団』の協力で公募していますがなかなか適当な会社は無いようです。
ひび割れの補修については、ひび割れの内部に強固な接着剤を充填してコンクリートの補強をする低圧注入工法が公的にも認められていて最適な方法と思うのですが。
今は未だ、上記の住宅の基礎のひび割れのように補修の必要性とその要求が一般化していないせいなのでしょうか。
残念!
それはそうとギター侍は最近見ないけど・・何処へ行ったの・・・。