低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

正しい低圧注入はこんな風に2

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前回はフロッグ(低圧注入器具)の取り付けと仮止めシールの方法でしたが、今回は低圧注入の目的であ
る樹脂の注入方法について報告しましょう。

低圧注入は何んの為にするのかと言うとひび割れの中に接着剤(エポキシ樹脂)を充填してその部分を固定しひび割れの内部へ湿気、空気等を侵入させないと言う目的があります。

ですから、前回の器具の取り付け等は目的達成の為の下準備と言えます。

本番はこの樹脂の注入なのです。

注入が不完全になってしまうと対価に値しない工事となります。

発注する方は確実に充填したものとして、施工を信用してお金を支払うのですから確実に注入しなければいけません。

まず、樹脂には超低粘度型、低粘度型、中粘度型(マヨネーズ状とも言う)高粘度型(グリス状とも言う)の4種類の製品があります。

超低粘度が一番柔らかい製品で高粘度が一番硬い樹脂となります。

ひび割れの幅は一般的に0.05㎜~2㎜までの間のものを低圧注入で補修しています。

この樹脂の硬さとひび割れの幅にはそれぞれ適合性があるということを知らなければいけません。


例えば1㎜幅のひび割れに超低粘度樹脂を注入すると入るには入りますが直ちに下のほうへ流れ出してしまいます。

逆に0.1㎜のひび割れ幅には低粘度の樹脂ではなかなか入りません。ましてや中粘度では全く入りません

ひび割れの幅と樹脂の硬さの適合性を知らない職人さんは多いのですが、対価に値する仕事をするのならこの適合性を勉強して欲しいと思います。

フロッグの施工方法では次のように行います。

どんなひび割れ幅のものでも最初は必ず超低粘度から注入するように指導しています。

ひび割れの中の滑りを良くすると言う事、浸透性がいい為にプライマーの役割ができる、枝別れした微細なひび割れ幅をも注入ができる・・等々です。

最初に入れた超低粘度樹脂が直ちに無くなったら次の硬さの樹脂を注ぎ足し注入を行います。

例えば1㎜の場合は注ぎ足しは高粘度型を注入します。

ひび割れ幅の必要な量に達するまで繰り返し注入します。

こんな風に何度も注ぎ足しをするのを嫌う職人さんがいますが、いい仕事をしたいなら手間を惜しんではいけません。

困った事にはこの大切な注ぎ足しの方法が出来ない低圧器具が、市場に多く出回っていますので、経験の少ない職人さんは低粘度の樹脂を一度きりで終わりにしても良いと思っているのです。

このような製品のメーカーはなんとか注ぎ足しが出来るように製品の改良をすれば良いのですが、造っているメーカーでさえ勉強していないために注ぎ足しの必要性が解らないようです。

注射器のようなタイプで輪ゴムで注入する製品の会社は、当初は注ぎ足しの必要はないと言って注入する樹脂も低粘度だけでしたから。
驚きます。

現在も高粘度の樹脂は機能的に注入はできません。

このような製品が多く出回っている事が低圧注入工法の不確実性の評価なのでしょうね。



今月は地下鉄の改修工事に入っているために昼と夜が逆さまになつて昨日は寝すぎて遅刻してしまいました。

地下鉄の工事は、始業時間は終電車が終わってから直ちに始めて始発の1時間前に終業となります。

実際の施工時間は僅か3時間しかありません。

疲れますです、はい。



始発の地下鉄の電車の中で化粧する君・・・素顔でも綺麗だよ。
                    人前で化粧なんかすんなよ、化粧する顔はお猿のよう。

終電車の中で食べ物を食う女性・・・・・・電車の中でバク付く君の顔は怖い。
                    一言言えば食事ぐらいレストランでご馳走するよ。


明日からは地方の工場の床の注入工事です。
工場が休みの間工事となります。

晦日に今年の仕事は終わりになります。

来年こそはフロッグの普及を、と・・・。

諦めないで頑張るのだ・・。