低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れの中に樹脂が入らない時は

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今回はひび割れの状況に問題がある場合の対策を報告します。

一番目の写真は吹き付けタイル面に微細なひび割れが発生している場合です。

ひび割れ幅が極小で微細ですが雨水は侵入してくる場合にはこんな風にカッターの刃先でひび割れの部分を切り取ります。

表面の吹き付け材を取ると大きめなひび割れが現れてきます。

この部分にフロッグを取り付けるのです。

雨水が浸入してくるのなら必ず樹脂は入って行きます。

二番目の写真はひび割れをUカットして補修していたのですが再度、雨水が漏れてきた場合です。

このような場合はUカットの中にシールしてあるシーリング材等を撤去して、ひび割れを現してからフロッグを取り付けて注入をします。

この写真の場合はシーリング材ではなく樹脂モルタルを充填しているものだから簡単には取れません。

このような場合はサンダーで横方向に切り込みを入れます。

必ずひび割れまでに達する深さまで切り込みます。

ひび割れが現れたらそのままその上にフロッグを取り付けそして注入をします。

注入が完了して養生したら表面の樹脂モルタルをハツリ取ります。

Uカット部分に可とう性エポキシを充填してから表面に樹脂モルタルで仕上げすれば贅沢な施工となります。

お金かあればこんな風な二段構えの施工が良いですね。


三枚目の写真は床面のひび割れですが、ひび割れの中に砂、ゴミが強固に入り込んだ場合の方法です

この場合もサンダーで幅3㎜深さ20㎜の切り込みを入れます。

ひび割れが現れたらこの部分にフロッグを取り付けます。

どちらの場合も注入は超低粘度型から始めて下さい。

超低粘度の柔らかい樹脂から注入すると隙間無く確実に注入ができます。

いきなり硬い樹脂から始めると圧力だけ掛かってなかなかスムーズには注入はできません。

樹脂が入らなくて、めんどうだからといって、工事は終わりました・・で帰るなよ・・。

樹脂を入れる事が仕事で、器具を取り付けるような事は、段取りをしているだけで仕事の最終目的ではありません。

会社で仕事をするのが目的で、そのための通勤電車に乗る事が仕事ではありません。