低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

2008-01-01から1年間の記事一覧

えっ・・エントランスの壁にUカットするの

写真上は廊下から室内へ漏水する箇所のひび割れに低圧注入している状況です。 注入すると廊下の塩ビシートの下へエポキシ樹脂が溢れてきました。 隙間の中には樹脂が充填されたのでシートの下に入り込んむ雨水もこれで室内には侵入は出来ないでしょう。 この…

戸建住宅の基礎のひび割れ注入はこんな風に

写真は戸建住宅の基礎部分のひび割れ注入の様子です。 築後のひび割れ注入なので床下にもぐってからの注入工事です。 最近ではシロアリ駆除の方も布基礎のひび割れ補修を施工しているらしいのですが施工についてはぜひよりよい施工をして欲しいと思います。 …

低圧注入はこんな場所に力を発揮します

写真は高等学校の階段室壁のひび割れをフロッグで注入している状況です。 一枚目は二度目の低粘度樹脂の注入をしているところです。 二枚目は注入後フロッグと仮止めシールを撤去した状況です。 建物を引渡し後1年検査で判明したひび割れです。 引き渡してす…

マンシヨンの浴室の天井に雨漏れ

マンションは10階建ての築後5年経過の建物 5階の浴室のスラブ(コンクリートの天井)にひび割れが発生してそのひび割れから雨水が漏れてきています。 浴室はユニットバスなのですが雨の日にはボタポタと音がするそうです。 一般的には最上階の天井から雨水が…

これでいいんだょ、低圧注入器具は

各社の低圧樹脂注入器具の比較と評価は今回で終わります。 今日紹介するのは我がフロッグと専門店に多く使われているプラグAという商品です。 写真の右側がプラグAです。 台座と注入口が一体で樹脂を溜めるタンクは取り外しが出来ます。 このタイプも樹脂…

これでいいの?低圧樹脂注入器具2

写真の左側はスクイズ工法と言います。 下の臍部分(テニスボール等の注入口と構造は同じ)からポンプで樹脂(接着剤)を注入します。 注入された樹脂は丁度ゴム風船に水を入れた時のよう樹脂を入れると周りのゴムが膨れてきます。 その時のゴムの戻る力を利…

これでいいの?各社の低圧注入器具

今回と次回は他社の低圧樹脂注入器具の機能と特徴等をフロッグと比較しながら報告をしたいと思います 決して他社の製品を批評して中傷しようというものではありません 施工する職人の立場から経験して色々とある問題点の報告です ひび割れ補修における低圧注…

フロッグの原理はこんなに簡単なのです

今日は久し振りにフロッグの機能について報告しましょう。 微細なひび割れの中に樹脂を充填するには台風時に外部の隙間から室内へ雨水が浸入する時のような気圧の差を発生させる事が必要です。 その圧力はひび割れの幅によって違ってきますが、公的には1~4…

確実な低圧注入の方法はこんな風に

確実な低圧樹脂注入の施工はこのようにして欲しいのです。 この工法の目的はひび割れの中に接着剤(エポキシ樹脂)を充填してひび割れを固定する事にあります 一般にはコンクリートの引張り強度は40~50㎏/cm2ですが、注入するエポキシ樹脂は種類によっては違い…

なぜ、ひび割れの低圧注入工事は不確実なのでしょう

写真は当店のオリジナルなクラックスケールです。 使い捨てなので売り物ではありません。 名刺代わりに現場で渡しているものです。 計測は黒い線の部分をコンクリートのひび割れに合わせて同じ幅の線でその幅が解ります。 ひび割れの注入については、低圧樹…

コンクリート打設後3ケ月経過のひび割れの場合

知名度の高い企業の造船所の床面のひび割れ補修です。 造船所の中に入る事は殆どないので、全てのものの大きさに圧倒されてびっくりします。 造船所の中で写真は自由には撮れませんので工事をする場所しか写せませんが、ドックの中に係留している船の大きさ…

床のひび割れに高性能を発揮します

不思議な事に床用のフロッグを発売した途端に、私の方にも床面のひび割れ注入の工事が続けて2件も舞い込んできました。 写真は建築後10年目の建物です。 造りのデザインが殆ど同じ形ですから建売の住宅だったのでしょうか。 2軒とも玄関と駐車場が兼用になっ…

フロッグの新機種は今日から出荷です

今年の4月から鋳型を造りやつと昨日に製品が出来上がりました。 早速お客さんの所へ出荷しました。 どんな評価なのでしょう。 今までのフロッグを更に改良したもので特に床面のひび割れには高性能を発揮します。 床用として造ったのですが壁にも今までのもの…

階段のひび割れの場合はこんな風に

築後8年目のマンションです。 階段がひび割れをしてひび割れから遊離石灰が流失しています。 このようにコンクリートの中から石灰成分が流れ出すと中性化が早くなりいずれは鉄筋の錆汁が流れ出してきます。 早めの補修が大切ですね。 このようなひび割れの場…

低圧注入工法の剥がれないシールはこんな発想も

今年の暑さは尋常ではありませんね。 外壁のタイルの表面温度は60℃近くにはなっているのではないかと思います。 金属の笠木などは多分目玉焼きが直ぐに出来るのではないかと思います。 今度、油と卵で試そうと思います。真面目に。 お施主さんにわかるとこん…

剥離しない剥離性シール材にはこんな方法もあるよ

写真は市販のシリコーンシーリング材を仮止めシールで使った場合の剥離試験です。 シリコーンシーリング材をそのまま使えば当然のことですが絶対に剥離はしません。 ひび割れの上に事前に(?)水を薄く塗布しているのです。 乾燥してからフロッグの取り付けと…

タイルのひび割れの注入はこんな風に

外壁のタイルがひび割れている場合は次の事が推察できます。 殆どの場合はタイルだけが割れているのではなく下地の躯体も一緒に割れているのです。 コンクリートの躯体にひび割れが発生すると貼り付けてあるタイルは接着が正常だと同じ箇所が割れます。 タイ…

直貼りタイルの浮き注入はこんな風に

都内の閑静な住宅街にあるマンションのタイルが剥がれて落下した事で補修工事に入りました。 設計事務所も元請建設会社もその補修の方法についてはより良い方法をという事で、我々施工者側の意見も大いに参考とした現場です。 今回の建物のタイルは躯体のコ…

タイルの浮き注入は変革が必要です

タイルが躯体から剥がれて落下し、重大事故を起こしては大変な事です。 このようにタイルが剥がれてしまう事をタイルの浮き発生といいます。 この場合の注入工事はそれこそ緊急に迫った事故を防ぐという目的があります。 このようにタイルの浮き注入について…

擁壁のひび割れの場合

マンションの用壁のひび割れをフロッグで低圧注入をしている状況です。 下の写真は低圧注入とは関係ないけどコールドゲームで負けに負けているガラスのエースの恥ずかしい姿です。 らっ、来週は必ず勝つとです。 若いときは真ん中に投げても打たれなかったの…

ひび割れの低圧注入はこんな風にして欲しいのです

写真は標準的なフロッグの施工方法です。 仮止めシールとフロッグの取り付けは一緒に行います。 この方法によるとシール材の継ぎ目がなくなりますから注入した樹脂が漏れてくることは無くなります。 工法によっては台座だけを接着剤で取り付けて台座と台座の…

ひび割れ注入の問題点は夏場に多発

ひび割れの補修における低圧樹脂注入工法は器具の取り付けと仮止めシールの仕上がりが注入作業の出来上がりに大きく左右されますが、夏場には注入の完了後のこれらの撤去が大変な問題を発生させるのです。 仮止めシール材はひび割れの中に注入した樹脂が硬化…

低圧注入工法はひび割れた隙間に接着剤を充填することなのだ

梁部のひび割れへの低圧注入工事はやっと終わりました。 足場の関係で工事が遅れてしまいましたが、事故も無く仲間も良く頑張ってくれました。 コンクリートの引張り強度は約40~50㎏/cm2程度で今回注入したエポキシ樹脂は70~90㎏/cm2ですからひび割れた部…

梁のひび割れの注入補強は早いほど良いのです

写真は現在施工している梁への注入工事です。 建築後30年以上の経過している建物ですが、経日変化のためのひび割れとは少し様子が違います。 我々の前に調査会社が調査したようですがその結果はどうだったのでしょう。 梁、柱の補強の場合はまずひび割れを低…

戸建住宅の布基礎のひび割れは内側からの低圧注入がベスト

岩手・宮城内陸地震の被災者の方にお見舞い申し上げます。 色々な出来事が目まぐるしく起こりますが自分の番はいつなのかと不安になります。 どんな事件、出来事も自分の事として見ると、写された方々の気持ちが少しは理解できます。 負けないで頑張って早く…

やっかいな地下室の漏水はこんな方法が良いのです

地下室からの漏水は導入路工法で止水です。 前回報告していた地下店舗の漏水を本日止水しました。 掛かった時間は2時間です。 おかげで野球の練習には間に合わなかったのです。 今回は完全に漏水を止めてしまうという方法ではなく、漏水をホースの一箇所に集…

低圧注入のフロッグはこんな場所でも高性能を発揮

写真はデパートの階段室のひび割れです。 屋上の防水層が劣化しているのか雨水がひび割れから流れ出しています。 ひび割れた所から雨水などが出てくるために塗装が膨れています。 このような場合の理想的な補修方法は 屋上の防水を補修し、漏水が確実にとま…

梅雨時は地下の水位が上がり地下室に漏水です

写真は地下室の柱付近からの漏水です。 にじみ出ている漏水の出元を探す為に補修モルタルを撤去したら、そこに巣穴があり地下水が漏れてきています。 鉄筋も錆びていますから漏水はかなり以前からのものだと推察できます。 原因の箇所が解ればあとは任せて下…

低圧注入はひび割れ幅に適合した硬さの樹脂を使うのだ

写真は左側は超低粘度タイプ(さらさらの硬さ)、右側は高粘度タイプです(ヘラの上でも落ちません) ひび割れの中にエポキシ樹脂を注入する場合には必ずひび割れ幅に適合した硬さの樹脂を注入する事が大切です。 適合するというのはどういうことなのかと説…

四川大地震による建物のひび割れは修復できるか

写真は地震によってひび割れた建物の写真です。 写真だけなので修復できる程度のひび割れなのか、建物全体が崩壊寸前なのかはわかりませんが住民が避難している事を考えればとても修復は無理なのかも知れません。 日本での通常の鉄筋コンクリート造であれば…