低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法の剥がれないシールはこんな発想も

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今年の暑さは尋常ではありませんね。

外壁のタイルの表面温度は60℃近くにはなっているのではないかと思います。
金属の笠木などは多分目玉焼きが直ぐに出来るのではないかと思います。

今度、油と卵で試そうと思います。真面目に。

お施主さんにわかるとこんな変な奴に工事をさせていいのかと心配されるかなぁ。

こんなに外壁が高温になるとそこに付着させるシール材は硬化時のバランスを崩して特にウレタン系などはゴム性状が硬くなり脆くなります。

ウレタン系だけではなく最近は変性シリコーン系もそうなのですから、どうしましょう。

剥がれないシール材は特徴があって引張ると簡単にちぎれてしまうのです。
更には付着力も強くなって殆どお手上げです。

剥離性シール材が取れないとどうなるかと言うと、それは大変な事でまず建物の仕上げ材を一緒に削り取ってしまうという事になります。

下地に傷を付けたくないから剥離性のシール材を使うわけですから傷をつける事は予想していません。
取れない場合はそれを取る為に労力と時間が見当が付かないくらい掛かります。

正直な所、商品の性能の表示と実際は違うという事で訴えたいほどです。

全国で剥がれないという事故は多発していますが不思議な事にメーカーも施工店もそんなに大きな問題とはなっていないようです。

たまにやる仕事なのでこんなものかといって文句も言わないで『この仕事はきついなぁ・・』程度で終わっているのでしょうね。

この仕事を専門にしている我々はとても我慢ができません。

このような事故は今年に限った事ではなく数年前から発生していてメーカーは先刻ご承知なのですが、その研究は何処もやっていないようです。
大して売上げがあるわけではないからという事が大きな原因なのでしょうが毎回使用している職人はたまったものではありまっせん。

では、自分でやるしかないと、浅知恵を駆使してなんとか使えるようになるまで頑張りまっしょ。

写真で刷毛塗りしているのは仮称(剥離プライマーOK)です。
今は市場にはないのかも知れませんがラウリル酸ナトリゥムが良いのではと探しますが近くにはありませんので秘蔵のタレを配合しました。

先日の試験でもなかなか良好でしたので再度施工試験です。

刷毛でプライマーOKを塗り乾燥したら(乾燥は遅い、外気温度32℃で13分も掛かった)市販の(東レダウ製)
シリコーンで仮止めとフロッグの取り付けをします。

参考ですが、国内にあるシリコーンシーリング材は3社でしか作っていません。東レ信越東芝です。
詳しい社名は調べて下さい。

シリコーンは熱に強くて人体には優しい製品です。

これ以外のメーカー名のものはすべてOEMの商品となります(ラベルを張り替えるシステム)

明日はフロッグに実際の圧力をかけて剥離性がどの程度まで耐えれるかを見ます。
そして剥がします。

楽しみですね。

どちらにしろ来月早々のマンションのひび割れ工事に使用してみます。

この製品の場合は特許の取得は必要がないような気がします。
困っている人を助けるのが僕の生きがいなのです。ほんト・・。

というよりは特許は最近はその費用が100万円は掛かりますからやめておきます。
100万円あれば古くなった下着を全部買い換えたいのです・・・。