低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

梁のひび割れの注入補強は早いほど良いのです

イメージ 1

イメージ 2

写真は現在施工している梁への注入工事です。

建築後30年以上の経過している建物ですが、経日変化のためのひび割れとは少し様子が違います。

我々の前に調査会社が調査したようですがその結果はどうだったのでしょう。

梁、柱の補強の場合はまずひび割れを低圧注入してという事が基本なのですがその見解は多分我々と同じではなかったのかと思います。

但し注入補修の後についての処理については色々と方法がありますがそれは、価格、期間、強度についてのお施主さんの見解によって決まります。

ひび割れた箇所だけの元通りの(現在の時期のこと)補強となればエポキシ樹脂を低圧注入による方法でその強度は充分なのです。

しかしコンクリートそのものが劣化している場合は低圧注入後に炭素繊維で梁を包んでしまうかもしくは鉄板で包むという方法があります。

この、いずれの方法も梁への接着はエポキシ樹脂で行ないます。
梁にアンカーなどの穴を開けてはいけません。

この建物の場合は大手ゼネコンが請け負ったらしいのですがその当時の担当者が生きていれば30年後はこんな風になっているよと知らせたいですね。

コールドジョイントの巣穴は当時に補修もしないでそのままだし、木片がそのまま梁に埋まって下からも見えるし、ひどいと思うのは、梁にコールドジョイントが異常に多いのです。

生コンクリートを長時間を置いて打ち継ぐと、巣穴は出来るし、ひび割れは発生する場合が多くなります。
柱とか梁は途中で打ち継いでは絶対に駄目ですよ。

国内の代表する建設会社なのに30年前とはいえこの状態で引き渡して問題は起こらなかったのでしょうかと思います。

ひょっとすると小規模な建設会社とJV(共同企業体)だったのかも知れませんが兎に角ひび割れが多くて幅が大きいのには驚きました。

よくぞフロッグに発注されたと思います。
我々なら樹脂をたっぷり洩れなく注入して、ひび割れが幅が2㎜の大きな箇所には仕上げに高粘度(グリス状)を注入して注ぎ足し、更に注ぎ足しを繰り返しますよ。

安心してください完璧にしますから。

3人で順番に注入を行いました。

最初の職人が超低粘度を入れて、30分後に次の職人が低粘度の樹脂を適量まで注入して、その後適当な時間に私が中粘度と高粘度を注ぎ足して仕上げを行ったのです。

フロッグ一個当り50~120gを確実に注入しています。
フロッグの取り付け個数は200㎜~300㎜間隔で1M当り5~4個程度でした。

注ぎ足し機能が無い低圧注入器具の場合だつたらどんな結果だったろうかと他人事ながら心配になります。

施主に運があると見た。
宝くじに当らなくても我々に当ったのだから良かったのですよ。

このブログがなかなか更新できなかったのは、この現場を終わらせる為に毎日朝早くから夜間まで頑張っていたからなのです。

明日、検査をして完了なのです。

疲れましたを通り越して『足、腰、指先が痛くて・ちかれたぁー』