低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

コンクリート打設後3ケ月経過のひび割れの場合

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知名度の高い企業の造船所の床面のひび割れ補修です。

造船所の中に入る事は殆どないので、全てのものの大きさに圧倒されてびっくりします。

造船所の中で写真は自由には撮れませんので工事をする場所しか写せませんが、ドックの中に係留している船の大きさは建物の比ではありません。

タンカーなのでしょうかスクリューが半分ほど見えるほどに浮き上がっています。

こんな船で魚釣をりしたら、魚も釣られてから引き上げるのに時間が掛かりますからさぞかし苦しいでしょうね。

しかも吊り上げた魚が『はぜ』程度の大きさだったら船長は怒るだろうね。

写真上のトラックはなんと400トンを乗せる重量車両なのです。

フロッグを踏み潰してくれましたが、注入後だつたのでなんとか大丈夫だとは思います。
気になるのは注入した箇所のひび割れが動いたのではないかと心配です。

接着剤は全ての樹脂に言えますが、硬化途中で振動とか動きを与えると殆ど樹脂は割れてしまいます。

注入したら少なくとも2日間程度は安静にして養生して欲しいのですが。

写真の建物のような物は船の壁面の一部です。
船はこんな風な部品を切手のように貼り付けて出来上がるのだそうです。

この部品はほんの一部だそうですか重さは50トンはあるそうです。

こんな風な重量物が乗せられたり、撤去されたりを繰り返すと床のコンクリートも割れてしまうでしょう

フロッグを取り付けている丸い形は、ひび割れが丸く発生している状態です。

部品を乗せる丸い台座の通りにひび割れが発生しています。

フロッグの床用は一度に大量の樹脂を注入できますから、一回目の注入で超低粘度樹脂を40cc入れて注ぎ足しは、低粘度樹脂と中粘度をそれぞれのひび割れの大きさに合わせて更に40~50ccを充填しています。

施工した日は35℃を越す真夏日です。

仮止めシール材もかなり暖められて柔らかくなっています。

撤去の時にはバーナーを使用せずに新しい刃のスクレーパーで直に削り取ると、それこそ殆どその跡が解らないように剥離できました。

但し某メーカーのなんとかメンダーと言う商品はこうはならないと思いますから、これと同じ結果をきたいするならこのメーカー以外のものを使用してくださいね。

エポキシ系の速乾タイプの仮止めシールはこんな暑い日には簡単に撤去できる事を知っていると良いと思いますね。

撤去する場合は最初に必ずフロッグを外してから削らないとこんなにはスムーズには行きません。
フロッグの台座が付いているとその部分は強く接着していますから簡単とはいきません。

当然ですがなんとかメンダーという商品は接着が強すぎて硬いために簡単には取れません。

フロッグの台座とエポキシ系の仮止めシールは接着はしますが取り外す時は足で軽く蹴飛ばす程度で綺麗に簡単に取れます。

なかなか考えているでしょう。

恐れ入ったかい・・・。

暑くても海からの冷えた風が吹いて、そして広々としていて、まずまずの良い仕事ができました。

仕事に感謝、感謝。