低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れが横方向の場合の樹脂の動き

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新型コロナウイルスは空気感染しないって本当かな

街を歩いていて咳込んでいる人とすれ違う時はつい息を止めるものね

学者がコロナウイルスは空気中に浮揚すると2mも行かないうちに消滅するなんて言っ

ているがそんなに脆いやつがどうしてこんなに感染力が強いのだ・・・・・

何れにしても早く消滅して欲しいものです

 

さて、コンクリートに発生するひび割れは縦方向と横方向そして斜め方向がありますが

一般的に開口部周りに発生するのは縦、斜め方向が多くて基礎部分に発生するのは住宅

は縦方向、大型のビルは横方向が多いですね

これは私の経験から言っている事で決してなにか決まったような事ではありません

乾燥収縮の場合は縦方向で構造的な動きの場合は斜めが多いというのは基本的な事のよ

うです。

横方向のひび割れは人為的なものが多いようです

例えばコールドジョイントとか打継目地付近にある場合はモルタル補修した場合とか

 

今回は横方向に低圧注入で樹脂を注入した時の樹脂の動きについては報告します

写真の上二枚は画題を水平においてフロッグで注入した時の樹脂の広がりを実験した写

真です。

黑い板の上に透明のアクリル板を重ねてその隙間にフロッグを取り付けてエポキシ樹脂

を注入しています

隙間は0.3㎜幅です

樹脂は縦方向と同じように丸く広がっていきます

時間と共に大きく広がります

この広がりは自動的に広がりますから注入時には特別な技術はいりません

フロッグに樹脂を入れると自動で樹脂は徐々に広がっていきます

写真のような隔壁の場合はコンクリートの厚さが150㎜ですから樹脂がその位置まで広

がると裏側に流れ出します

フロッグに樹脂を注ぎ足さなければ樹脂はその位置で硬化します

フロッグは標準では250㎜間隔で取り付けますから、隣のフロッグから注入した樹脂の

広がりと繋がれば全面に樹脂が廻った事になります

注入した樹脂が自動的に扇型に広がるのは隙間の抵抗のせいです

ひび割れの中に粘度のある樹脂を注入すると必ずこのように扇型に広がります

この特性がある為にひび割れ注入は確実に樹脂が充填できるのです

 

侵入して硬化してしまうとエポキシ樹脂の引張強度は70~90㎏/cm2もありますからそ

の部分が仮に動いたとしても同じ所からひび割れることはありません

コンクリートの引張強度は40~50㎏/cm2程度ですから

 

もしもせっかく注入したのに前のひび割れと同じ所が割れたという事があったとしたら

それは注入が不確実で樹脂が充填できなかったと言う事です

 

技術不足かな・・・・