低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れの復旧工事

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久し振りの更新です

2週間も空けてしまうなんてあまり無いことなのですが、朝早くが続いたものですから夜が早くなり、そ

れこそ遅い夕食が終わったら、何の欲もなくウトウト・・・なのです。


今週は前回に現地調査した女性の宇宙飛行士の科学記念館の震災によるひび割れ補修工事です。

建物はプラネタリウムなどの設備がある独特な構造の造りです


1階の展示室などの柱は全て円柱となっています。

地震で揺すられたせいなのか各所にひび割れが横方向に発生しています


公的な建物なので役所の担当者と設計事務所の方、そして元請との打ち合わせの時に例え樹脂が漏れて下

地が汚れても良いので、ひび割れの中に樹脂を徹底して注入するようにとの指示がありました。


任せてください。

殆ど横方向のひび割れなので超低粘度型の樹脂を多めに入れて、そして少なくとも3種類の硬さの樹脂を

注ぎ足し注入を頻繁に行います。


250mの延長数量のひび割れになんと70㎏以上の樹脂を使ってしまいました

フロッグの使用量が約1000コでしたから1コ当たり70g以上は注入したことになります

フロッグの一度の注入量は約20g程度ですから3回以上は注ぎ足し注入を行ったことになります


壁面のひび割れについては2度の注ぎ足し注入が殆どですが、柱についてはフロッグ1コでも100g以上も

注入した箇所もあります。


この建物のひび割れは遠慮はないのです。

殆どのひび割れは大食いなのです。


経済的なことは別にして、殆どのひび割れに樹脂が沢山入る仕事は充実感があります

経験からみると、今回の地震によるひび割れについては地震に関係の無いひび割れと比べるとどこの現場

でも樹脂が多く入ります。


どうしてなのでしょう。


推察ですが次の事が原因ではなかろうかと思っています

1. ひび割れが発生してから更に揺すられたせいなのか、ひび割れた箇所の配筋の周りにもコンクリート

 がグズグスになっているのではないかと推察されます。

2. 遊離石灰などの障害物がない

3. ひび割れが単純で比較的その幅が広く平均的に拡がっている。

 等々・・・・。


あと2日間で終了です

泣き言は言わないで仕事に感謝してガンバろうです。