低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

地震で浮いたALC造のブレース

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今回は駅前にある大型商業施設の建物で、鉄骨造のALCの構造です

3月11日の地震の時に建物が大きく揺れて基礎からブレースが浮いて隙間ができたそうです


西面の基礎部分は同様に全て浮いている状態です


基礎のコンクリートとブレースの鉄板との間の隙間は0.5㎜~1㎜です

今回はこの隙間にフロッグ工法でエポキシ樹脂を注入してより強固に固定します


注入は超低粘度型から始めて低粘度型、中粘度型そして高粘度型を最後に注入しています


何故4種類の樹脂を注入したのかと言えば、隙間と基礎のひび割れは鉄板の下にあるために殆ど確認が

出来ないために樹脂の入り具合で樹脂の適合性を探したためです。


一般的な水平のひび割れの場合は、一つ目のフロッグに抵抗があるまで多くの樹脂を注入すると必ずその

隣のフロッグに樹脂が回ってくる筈なのです。

今回の場合は何度注入しても直ぐ横のフロッグには殆ど影響をしないのです

上の写真のエスカレーター横のブレースについてはなんと5㎏以上も注入しています


はっきりと断定はできませんが基礎部の鉄筋廻りのコンクリートがグズグズになっているのではと推察し

ます。

注入した樹脂がそのグズグズの中に進入していくものだから樹脂は扇型には広がらなかったと思います。


高粘度型の樹脂が数分で入っていくのを見ると、改めてフロッグの高性能には我ながら感心します


こういうのを自画自賛というのてしょうか・・・。


女房を自慢するような気恥ずかしい気もしますが・・・・。


このような仕事を、注ぎ足しのできない注入器具しか使ったことの無い人の場合はどんな仕事になるので

しょうか。


今回は設計事務所、施主、建設会社の全員が進入していく樹脂を長時間見ていましたから、安心はしたよ

うでした。


今回もまずまずの仕事でした

雨が降っても暖房の効いた店の中ですから快適でした・・・注入するは我にあり・・・ってかぁ。