低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

戸建住宅基礎部のひび割れ2

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毎日暑いです

現場のプレハブ休憩所は一台のエアコンでは間に合いません

大きなホースが付いた大型のエアコンを直接体に当てて汗を冷やすという事でなんとか対応しています


冬場におなじことをしたら数分で体が凍り付いてしまうのではないかと・・・・・


この現場は高速道路のインターにある建物ですが、今回は調査なので早々に引き揚げましたが、言い換え

れば命拾いをしたようなものですかなんて・・・・現場の職人さんごめん


この猛烈な暑さの前の今月の始め頃に写真の戸建住宅の基礎部分のひび割れ補修を行いました


お施主さんは優しい方でこの暑さで大変だから秋口でも良いですよ・・・との事


それでも良いのですが折角、工務店さんと瑕疵担保補償という事で決めた事ですから早いに越したことは

ありません。

我々はプロですから泣き言なしでやらせて貰います・・・・。


戸建住宅のコンクリートの基礎にひび割れが入った場合は大原則ですがその補修の注入施工は必ず床下

から施工する事が大切なのです。


但し外側の化粧モルタルをすべて剥がしてしまうならそれは必ずしも床下からの施工で無くとも施工は

可能です。

この場合は必ず表側のひび割れ数と床下のひび割れの数を確認しておく必要があります

また、その位置も・・・。


一枚目の写真ですが注入してみると見えなかった横方向のひび割れから樹脂が漏れてきました

一般的に住宅の基礎の場合はそのひび割れの原因は乾燥による収縮がそうなのですが殆ど縦方向にしか割

れません。

このように横方向にひび割れが発生しているというような現象はさほど多くはありませんが、全くないわ

けではありません。

このひび割れはこの部分に巣穴状のものがあったという事だと推察できます


この巣穴の中にエポキシ樹脂が入り込んで小さな圧力を掛けたものですから微細なひび割れが開いたので

はないかと思います。

この低圧注入工法は一度フロッグに樹脂を入れると2㎏ほどの圧搾空気で樹脂を押しますから隙間と言う

隙間に樹脂を押し入れるのです。


巣穴などの隙間があるとどんどん樹脂が溜まりその空間に樹脂が一杯になると2㎏の押し圧に堪えない程

度の微細な薄いひび割れは少し広がり樹脂を通してしまいます。

巣穴の空間にエポキシ樹脂が満杯になればその強度は巣穴のない状態の強度に戻ります


つまり空間が樹脂で埋まってしまうという事です

このようなことが有るために我々は最初は超低粘度型の樹脂を入れてそして注ぎ足しは硬い低粘度型もし

くは中粘度型の樹脂を継ぎ足し注入するのです


我々の仕事はコンクリートに発生した隙間に確実に樹脂を充填することに目的があると思っています


隙間なく引張強度がコンクリートの倍ほどの強度を持つエポキシ樹脂で埋めてしまえばその部分のひび割

れの再発はあり得ないと考えています


注入後にフロッグと仮止めシールを剥がすとひび割れの中にくっきりとエポキシ樹脂が浸透していったこ

とが染みとして残ります。


剥がして初めてひび割れた様子が良く解ります


低圧注入工法は我々のようなこの仕事を生業としている会社は殆どないのですが、少なくとも剥がした

後にこのように浸みている事を確認できるような仕事をしてほしいものです


輪ゴムの圧力で簡単に一度きりの注入の方法ではこのようにはなりにくいのでは?