低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

改修工事後のひび割れからの漏水

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せっかく改修工事で仕上がったのにひび割れから漏水との事

改修工事の時にひび割れには気づいていた筈なのに・・塗装で漏水は補修できると思ったそうです


地中にあるひび割れについては内部のひび割れから注入をします


このひび割れの周りにはコンクリートの脆弱層があります。

このような場合は、本来ならばその近くのコンクリートは全てハツリ取るといいのですが、今回は止水だ

けでいいとの指示なのでそのままエポキシ樹脂を注入します。


脆弱したコンクリートの部分にも樹脂はある程度は回り込みますから最小限の強度は保てるのではないか

と思います。



上の外壁部分の写真ですが仮止めシールがいつもの方法とは違っています。


解りますか・・。


施工日程を2日間だと指定されていますので、普段の方法とは違っています。


一日目にセットと注入を行います。

そして2日目に剥がしの撤去をします。


そうです2日目の午前中で塗装屋さんに渡すのです。


一日目に注入まで行うのですから全部を剥離性のシール材でセットする訳にはできません

いかに外気温度か30℃を越していても、その日中の注入施工は時間内には無理です。


そこで仮止めシール材の圧力が最大に掛かる、フロッグの台座部分のみについては速乾性のエポキシ樹脂

の仮止め材を使用します。


このようにして置くと直ちに(2時間後程度)注入施工が可能になります。


但し、当然ですがフロッグ台座部分を撤去する時にはその部分だけ塗装は剥がれてしまいます。




現場には色々と事情があるようですから、いつもいつも我々の要求通りにはいきません


本来ならば1日目はセッティングをして、2日目には注入をしてそして3日目には撤去して仕上げをして

引き渡す筈なのですが、費用とか時間とか施主との約束とか・・いろいろあるもんね。




注入施工を早朝の5時間だけで全て完了して欲しいという遊園地の要求がありましたが、確かな施工を期

待するのならそれは無理です。


速乾性の仮止め材を使用して、注入する樹脂は冬用の配合のものを使用したとしても・・・やって出来な


いことは無いのですが、完了後に樹脂が流れ出すとか、肝心の樹脂が隅々まで行き渡っていないとか、

色々と問題があります。


将来の重大事故防止のために施工するのですから、せめて3日間以上の時間は頂きたいのです。


たしかに、ジェツトコスターに乗っていて、ふと柱の基礎を見るとひび割れの上にフロッグが並んでセッ

トされていると不安に思うのは確かですが・・・。