低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

東京、私立大学のひび割れの場合

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建物はコンクリートの打放し仕様の外壁です。

このような場合は施工跡のシミ、そしてエポキシ樹脂の漏れを発生させないように施工します

仮止めシール材は剥離性の1成分型を使用します


通常の方法では剥離性の仮止めシール材の場合は必ずその成分の中の油脂分がコンクリートに染み込んで

施工跡にシミが残ります。


シミを取るにはサンダーなどでコンクリートの表面を削るしかありません。

溶剤などて拭き取ろうとしても決してシミは消えません


そこで、コンクリートのなかに油脂分が浸透しないように水とアルコールで溶いた澱粉の溶液を塗布しま

す。


この溶液は見事に油脂分を遮断してくれます

しかも、その塗布した跡もまったく分かりません。

無色なのです。


3枚目の写真は注入後60分経過後に仮止めシールとフロッグを撤去した跡の様子です


一番下の写真は、現場は違いますが汚染防止剤を塗布しないで剥離性シール材を使用し撤去した跡の様子

です。

油脂分がコンクリートに染みこんで黒くなっています。


今回のひび割れ幅は0.3~0.4㎜ほどでしたが、この日は外気温度34℃もあり注入したエポキシ樹脂は60分

程で可使時間を越えて粘ってきました。

樹脂が粘ってきたらフロッグとか仮止めシールを剥がしてもひび割れから樹脂は溢れてはきません

ただし、写真のようにひび割れの表面には僅かですが染み出して黒く見える場合もあります。

でも、ひび割れの周りはなんのシミもないでしょう・・。


施工跡のシミをあきらめている方はこの方法で施工すれば・・なんてことはないですよ。

しかぁし・・この汚染防止剤は良い事ばかりではありません。

そうです、そのまま塗装する場合は必ずシーラー処理をするように塗装屋さんに言ってください


塗料の接着性については今はデーターがないのです。

この汚染防止剤は水性ですから取る気なら、束子と水でこすれば・・それは簡単に除去できますよ。



明日からは群馬県桐生市のビルです。

群馬も暑いよね・・。