低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

地震によるひび割れの注入

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地震によって発生したマンションのひび割れ注入工事です

この工事は今月の初旬に施工したものです


建物は築後35年ほど経過しているとか。


ひび割れの状態は地震の揺れによるひび割れだと明らかに解ります。


5階建ての建物ですが、ひび割れの位置は各階とも殆ど同じ場所です。


しかも下の階ほどひび割れが多く発生しています


最上階についてはひび割れは2箇所程でその幅も下の階ほど大きくはありません



地震の揺れによって発生したひび割れと解るのは、ひび割れに特有の欠損部が所々に発生しているからな

のです。


注入した樹脂の量は推定量を遥かに超えました。推定量の3倍は注入したと思います


この時代の建物はコンクリートの打ち放し仕上げは著名な建物ぐらいしかなかったと思います

一般的には、この建物のように全面にモルタル補修をして仕上がっています


ひび割れた箇所の近くはモルタルが浮いている箇所もあった筈なので、その部分にも樹脂が回込んだせい

もあると思います。


浮いていた筈・・? なんて無責任なように聞こえますが、当然のことですが注入する前には必ず打診音

で確認はしているのですが、低圧注入すれば隙間には必ず樹脂は入り込むと考えているために、打診は大

雑把にもなっていますかね・・はい。




確率の問題で、絶対とは言えませんが、次の事は覚えてもらうと便利ですよ。


ひび割れている箇所の上に乗っているタイルとかモルタルも躯体のコンクリートと同様にひび割れている

場合はそれぞれが浮いているという事は殆どありません。


動きによって躯体のコンクリートが割れる場合は、もしもその上のタイル、モルタルが浮いていたのなら

決してタイル、モルタルは一緒に割れることはありません。


躯体のコンクリートがひび割れた時にタイル、モルタルが浮いていたのなら剥がれて落下するか、もしく

は浮いている空間のために上にあるタイル、モルタルには影響しません。


タイル、モルタルも躯体と一緒に割れると言う事は下地のコンクリートに強固に接着しているからそうな

るのです。




いずれにしてもモルタル補修している建物については、打放しの建物よりはひび割れ注入は樹脂量が多く

必要と言う事は知っておくとよいですね。



今日は台風来襲です。


普段の雨では漏水しないけど風の強い雨の日は漏水する・・・なんて現象は微細なひび割れからの漏水と

思っても間違いはありません。


微細なひび割れからの漏水は、室内と屋外の気圧差で雨水が浸入してくるのですから・・間違いはありま

せん。


その原理を応用しているのが我がフロッグの注入システムなのです。


フロッグの基本特許は空気圧を利用した一体型の低圧注入器具・・なのです。