低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入器具フロッグの裏技

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今回はフロッグの機能について報告します

コンクリートに発生するひび割れは、その構造物の色々な箇所に発生します

例えばポンプも使えないような狭い場所であったり、入隅とか出隅のコーナー部とかあるいは常に水が溢

れてくる場所など・・。


フロッグを開発する時に、そのような箇所にも広い範囲で施工できるように考えています


今回はその面倒な箇所にも簡単に取り付けて注入できるという機能を報告しましょう


上の写真の場合は横方向に発生したひび割れと入隅(コーナー部)にひび割れがある場合です


壁面についてはフロッグをそのままで使えますが、入隅の場合はそのままでは使えません

この場合はフロッグの台座を外側へ折り曲げてコーナーに合わせて取り付けます

フロッグの台座には簡単に折り曲げられるように小さな溝があります。

その溝に沿って折り曲げてください。直角に曲がるようなプラスチツクを使用していますから折れること

も無く曲がります。


次の写真はコンクリートの打放しの面取りの箇所に取り付ける場合です。

今度はコーナーに取り付ける場合とは逆の方向(内側)に台座を折り曲げます。

見事に取り付けられるでしょう・・・・。


下の写真はフロッグの内部にある圧力を抜く場合に矢印部に穴を開けると圧力は抜けてしまいます

この処置は小学校などで使います


注入が終わって樹脂が硬化するまでは12時間ほどはかかります。

その間に子供などが触って動かした時に、フロッグに残った圧力で樹脂を吹き飛ばす場合があります

吹き飛ばされた樹脂が子供等の目に入ったりしたら大変です。

過失傷害になり兼ねません。


現場によって心配な場合にはこのようにフロッグに穴を開けてからマスカーで養生すれば絶対に安心でき

ます。

フロッグの矢印部分は薄いプラスチックとなつています。



他の機能は狭い場所の場合はフロッグの足部分に熱を掛けて自在に曲げることもできます。


また、フロッグのノズルはネジ式で取り外せますから圧力が掛かっている漏水の箇所の場合はノズルを外

して水を抜きながら取り付けることができます。


フロッグの台座は薄いプラスチツクですから鋏で自在な大きさに切り取ることができます

そんなに切ってどうするの?・・・って。


ひび割れの周りが常に濡れている場合には、どんな接着剤であっても接着はしません。

このような場合は取りあえず物理的に取り付ける方法しかありません。


ひび割れの上に直径20㎜程度の穴を浅く開けてその穴に合う大きさの台座に切ってフロッグを押し込み仮

止めをします。

仮止めした後に急結セメント等で液漏れしないようにシールを施工します。

濡れていても比較的簡単に取り付ける事ができますよ。



色々な機能も使いこなせて始めてその機能は生きてきます。

製作者だけが使いこなせてもそれは単に自己満足だけで、便利な機能も蛇足になりかねません。


それもこれも職人さんたちに広く普及すると色々な評価はえられるのでしょうが・・・・。


今は・・どうだかなぁ・・・・。