低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

役場の耐震補強2

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今日でこの工事は終わりです

前回は低圧注入工法フロッグ工法のセッティングまでの報告でしたが、今回は注入と撤去です


梁の注入の場合にそのひび割れが貫通している場合は、必ず両面からの注入をします

片面から注入すると反対側から樹脂が漏れてくるので片方だけで良い様な気がしますが、貫通しているの

に反対側からはどうしても漏れてこないと言うような場合があります。

原因は内部にある巣穴とかひび割れが途中で極細くなっているとか等々・・。



そこで最初にひび割れの中の様子を知るために一箇所のフロッグから注入をし反対側まで樹脂が出てくる

まで行います。


この場合に下の天井面方向に取り付けたフロッグに溜まってきてもそのまま注入を続けます


今回は、1㎜幅のひび割れの箇所はフロッグポンプで4回目の注入でやっと反対側のフロッグに溜まってき

ました。

つまり400ccで反対側に回ったと言う事です。


梁の高さの下半分までは約400ccでひび割れの中は樹脂で満杯になるということが確認できたという事

です。

この梁の場合は予想以上に樹脂が多く入りますが、内部の鉄筋周りにも隙間があるのだろうと推察できま

す。


注入したらとんでもないところから漏れてきたりすると、ひび割れがこんなところに繋がっているのかと

驚くことがあります。

こんな風に仕事をしていると注ぎ足しができない低圧器具の場合はとても不安になると思うのです



この建物は数年前に半分は耐震工事を行っていますで天井裏を見ると仕上がりが理解できます

2枚目の写真は梁を繊維で補強している仕上がった形です

見るからに補強している感じがしますね


下の写真はフロッグを撤去した跡のシミです


このシミは事前に汚染防止剤を塗布すると現れません

今回はこの上に炭素繊維を巻くらしいのでその必要はなかったのです。


マスクをしたり下を向いて注入したりで・・変でしょう・・事前に梁にサンダーでモルタルを剥がしてい

るものだからセメントの粉塵がアングルなどに積もっているのです。

アングルに触れると粉塵が降って来るのです。


今年の現場仕事はあと一つで終わりです