低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

だから言ったでしょう

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今月からは私立大学の校舎2棟の外壁改修工事に入ります

この学校で施工するのは今年で3棟目になります

昨年に施工した建物については設計事務所からひび割れに塗った可とう性エポキシ樹脂の塗り跡が残って

どうしてなのかと質問が建設会社の担当者にあったそうです。


表面に何かを塗ればそれはいつかは必ず表面にその跡が出てくる事は当たり前の事・・・と施工時に私が

言った事を覚えているでしょうか。


その時にひび割れが躯体まで貫通しているのにどうして低圧注入工法でやらないで塗り込みとなっている

のですかと質問した筈ですよね・・・


その時には設計がそうするからそうなのさ・・との返事でしたよね


我々からすればコンクリートにひび割れが入ったら何よりも低圧工法での注入がベストだと信じています

から、こんな風にひび割れの上に何かを塗って隠せばいいというのは経日変化で必ず何かの不都合が起こ

るというのは何度も何度も経験済みなのです。


今回は外壁の見映えの問題ですがもう少しすると今度はその部分がひび割れてきます


するとそのひび割れから遊離石灰とか錆汁が雨水とともに流れだしてきます


せっかく改修工事をしたのに数年で不都合が現れるなんてお金を出した施主に申し訳がないと思いますよ


我々施工者の意見が工事の関係者者全員に届くような風通しを良くしておくと良いのですが


国内の改修工事の殆どがひび割れ補修はこのようなUカットとか塗りつぶしの方法なのですからそれはそ

れで致し方のない事かと諦めるしか無いのかも知れませんが、我々はとても嫌です。


今回の建物は外壁はタイルなのですがタイルが躯体のひび割れに沿ってひび割れています


今回はこのひび割れとそしてタイルの浮き部分の補修となります


この場合も割れているタイルを剥がしてコンクリートの躯体を出してそのひび割れから樹脂を低圧注入

するという方法がベストなのですが、今回はタイルのひび割れの上から低圧注入をするという設計となっ

ています。


どうして確実なひび割れ補修をしないのと聞くと注入後にはタイルの上にクリアーの塗材を全面に塗る

という仕様だそうです。


うーん・・・・・


無機質のタイルの上に有機の塗材を塗るのかぁ・・・・・・


何年間その塗材は変色しないで持つのでしょうか・・・


昔にタイルの落下防止にと透明のFRPを全面に塗布するというメーカーの仕様がありましたが、その後数

年でFRPが割れてタイルとの間に雨水が入り白く変色して大変なクレームになってそのメーカーは閉鎖し

てしまいましたけど、今度は大丈夫?


割れたタイルを剥がして躯体のひび割れに注入をしてそして似たような色のタイルを貼って元通りにすれ

ばなんの心配もないのにね


解りません・・・


どちらにしても我々の仕事は仕様通りになりますがそれでも精一杯にベストを尽くしますです・・はい