低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

調査の次は注入工事です

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建物の改修工事の工程は、一般的には種々の工事は大まかな数字を予め算出して予算を組みそして足場が

設置されてから再度確実な数字を出して実際の金額を決定します


但しこれは一般的な話で建物によっては足場を設置しないでも予算を組んでそしてそのままの数量で施工

を開始する場合もあります。


役所の建物の場合は予算に合わせて施工数量を合わせるというような事が多くあります


今回は前者のやり方となっています

今回は当店は組からの一次元請ではなく2次の応援となっていますから施工の方法については問題だと

思ってもその方法についての具体的な意見具申はできません


正直なところこれでいいのかと思いながらの施工となります


外壁は一部カーテンウオールで他はタイル仕様となっています


タイルの浮き部の注入とタイルに発生しているひび割れの補修となります


このタイルのひび割れについては、このタイルのひび割れは躯体のコンクリートにひび割れが発生したた

めに接着しているタイルも一緒に割れたというのが原因で、タイルのみが割れたという事ではありません


ならば漏水防止にしても強度を元通りにするにしても割れたタイルを剥がしてそしてこの躯体のひび割れ

に直接注入するべきだと思います。


タイルのひび割れに直接器具を取り付けてエポキシ樹脂を注入しても肝心のひび割れの中には樹脂は殆ど

侵入はしません。


注入された樹脂はタイルの裏面に広がり一杯になると目地から樹脂は漏れてきます


漏水についてはある程度の防水は期待ができますがコンクリートの強度については殆ど期待できません


今回は、タイルを剥がすこともなくそのままタイルの上からの注入となっていますから色々と不満があっ

ても今回は親しい会社の応援ですからその中でも精一杯ベストな施工を心がけることが我々の仕事なのだ


仕様を決めた設計事務所にも言い分があるようで、仕上げの仕様はこのタイルの上にウレタン系の透明な

樹脂を塗って仕上げるらしいので防水は完璧でタイルの落下についても不安は無しという事のようです


無機質のタイルに有機の塗料を塗ってその寿命は大丈夫なのかと心配になりますが


黄変したり剥がれたら塗りなおせばいいじゃないの・・・と言われれば・・あっそうか


確かに改修工事では塗装を何回も塗り替えるものね・・・なるほど


透明でタイルの意匠が売りなのに綺麗に剥がして塗り直しができるのかな?



写真はタイルのひび割れの上からフロッグで注入している様子です


この場合に仮止めシール材は剥離性の良いウレタン系の2成分型を使用しています


ナントかワンなどの1成分型はこのような場所に仮止めシールとして使用すると大変な目に合いますよ


このシール材はタイルの場合は剥離性とはなりません、簡単には剥がれないのです


素人の方はカタログに剥離性と書いてあるから必ず剥がれると思っているようですが、メーカーの製品

によっては剥離性と謳っていても決してそうではなくて剥がれない場合が多くあります


勉強して剥がれない場合は苦情を出してメーカーにより良い製品づくりをさせませう