低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ビルディングドクターは何処へ

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写真は今回の震災の影響でしょうか、建物の中の排水パイプが外れたようです。

今まで漏水が止まっていたのに、その近くの他の箇所から漏水です


この程度の漏水は朝飯前と日曜日の早朝に取り合えずの止水を僅か2時間で完了です。



標記のビルディングドクターとは、阪神の震災の直後に建設省からの提案もあって、補修の必要があるビ

ル等の診断、補修の方法を専門的な立場から提案する技術者を認定しようとの資格なのです。


最近はさっぱりその活動などは聞かなくなりました。


今回の震災の復興には本来ならば大きな力となる筈なのですが、残念ですがそうはなりそうにはありませ

ん。


この資格の試験は高額の受験費と(今は安くなって5万円~6万円、更新料2.5万円)と筆記試験は自分の得

意なテーマの論文だけです。

その合格率は90%を越していたと思います。


公的な組織ではなく社団法人(現在は公益法人)ですからやり方に文句を言っても仕方のないことです

が、この程度の試験内容では任せるにはとても不安になります


受験するのは経験のある建設会社、設計事務所、工事会社等の方達を対象としていますが資格取得そのも

のは誰にでも取れそうです。



現在は非構造と建築設備がありますが、外壁、屋上の診断は全てひっくるめてこの非構造となります。


専門がコンクリートの場合にシーリング材などは理解できるのでしょうか。

タイルの専門家が防水の種類などわかるのでしょうか。



一つのビルには多数の専門業種の方達で造り上げます。


沢山の業種で造ったのなら診断士もそれ以上の沢山の専門家が必要だと思います。


浅い偏った知識ではドクターとは言えません。



今のままの資格では取得した者も、新しく受験しようとしている方達も、何の目的の資格なのかがさっぱ

り判らないと思うのです。

資格の目的が中途半端なのです。


外壁のタイルが浮いているとしたら何かベストな補修ですかとの質問に確実に答えられるのでしょうか


一級建築士なら『そんな具体的なことは習ったことがないよ・・』と言いそうですね。



明日から茨城県で注入工事です。