低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

テナントピルひび割れからの漏水

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建物は築後16年で6階建て、池袋の繁華街の中にありますから正面はカーテンウォールで5.6階は斜線制限

でしょうか、セットバックしています。

今回の震災の影響でしょうか、2階の部屋が台風での雨水が事務所の壁と柱の近くの床から溢れてきてい

ます。

柱から窓下付近までの漏水です。


外壁は磁器タイル仕上げですが、過去に窓の下のひび割れた箇所をシーリング材でシールしている箇所も

2箇所あります。

サッシ廻りのーリング材、タイルの横目地(打ち継ぎ部)に剥れ、切れなどの劣化した部分は特には見当

たりません。

タイルの浮き等も見当たりません。

隣のビルの間は1M程ですから当然足場もゴンドラも掛けられません。


施工は室内からとなります。

以上のことから原因を推察して見積書を作ります。


原因の考察

1.窓下から床にひび割れがありそのひび割れから漏水

2.スラブと壁面の切り付け部分(打ち継ぎ部分)から漏水

と推察して見積もりをして施工に掛かりました。


GL工法で貼り付けてあるボードを剥がすと原因の考察は見事に的中です。


何度も同じことを経験すると、原因はそんなには複雑で難しいとは思いませんが、たまに簡単そう

でなかなか漏水の原因が探せない場合があります。

そんな時には高圧洗浄機を持ち込んで外壁の疑わしいところに水を掛けると殆どの場合は探せます


普段の雨では漏水しなくて、台風とか長雨で漏水すると言う現象は微細なひび割れが原因だと断定

してもほぼ間違いはありません。


壁面のひび割れ幅は0.3~0.5㎜です。

切りつけ部分も微細ですが隙間があります。


打ち継ぎ目地の捨打ちした(していないかも)シーリング材が劣化しているのかも知れません。

この部分は切り込みを入れてフロッグ導入路工法で止水します


壁面はフロッグ工法で注入しますが、ひび割れ幅が大きいので間違いなく外壁のタイルへ樹脂が溢れて流

れ出してしまいます。

オーナーさんに相談すると、注入は適当で止めるのではなくむしろ樹脂は外壁に溢れさせて欲しいとのこ

とです。

エポキシ樹脂は耐候性が悪いので、半年もすると溢れ出した樹脂は黄色く変色しますよ、良いのですか。

見えない箇所だから溢れさせてくれとの事・・。

超低粘度を一度入れただけでタイルの目地からあふれ出してきました。

二度目の注入は低粘度型です。


今回の仕事は土曜と日曜日の皆が休んで・・たぶんビールを飲んでいる時に一汗です、はい・・。


今日は暑い・・すれ違う女性の香水がきついょ・・汗臭い方が人間らしいすっよ・・。