低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

フロッグの開発は寝る前のまどろみから

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 布団の中に入って今日の出来事とか明日の事とか眠りに入る前に色々と連想したり例えば宝くじに当ったらどうしよう、こうしようなどなど・・・。
フロッグを造ろうと強く思ったのはそんななかなか寝付かれない時でした。
長い間のサラリーマン生活の中で自分が残してきたものはなんだろうかと振り返ってみれば決して大したものは何にもないと思う時ほど空しいものはありません。
会社に貢献したとか生活を支えてきたとかは確かにその時々には大変だったのですが、それは誰にでもあることで客観的に見れば大した事はないのだと気付きます。
自分がその時代に生きていたと言う証は決して大きな事ではなくても残したいと思うのは誰にでもあることでは無いかと思います。
私はこのフロッグを残したいと思うのです。
コンクリートのひび割れでこのフロッグを使ってどれだけの人が恩恵を受けるのかは全くの未知の事ですが、私は一人でも何らかの形で恩恵を受けたと感じてもらうならそれはこの商品造りの目的が叶ったと思います。
 その悶々とした日の翌日に早速手作りで試作をしてその10日後には特許申請をしてその手続きを済ませました。
それからの製品造りには資金の調達が大変でしたが幸いな事に中小企業庁の創造法にこのような事に支援しようと言う時限立法がありましたので応募したらその年に認定事業となりなんとか完成品の生産までに漕ぎ着ける事ができました。
この商品を自分の工事現場で使用する度に思うのですが本当に幸せを感じます。
何故って?
ひび割れの中に樹脂を注入する時にいつも器具はこうあつたらいい、これはまずいよねとか批評していたものを全て自分の思うような器具を創り上げて、現実のものにしてそしてその製品を使用しているのですからある意味ではこんな贅沢は無いと思いますね。
ひょつとしたら自己満足なのかと考えるときもありますが、お客様の中からなかなか優秀な製品だねなんていわれると自分に自信が沸いてきます。
ひび割れた建物の将来の重大事故は絶対に起こさせないぞと自信が出てきます。
今年の3月31日にやっと特許が降りてほっとしましたが、その悶々とした日から既に4年近く掛かっています。平成34年まではこの知的所有権は私のものですがその頃までには日本でその占有率はトップになっているのでしょうか。それよりもそれまで私は生きているのでしょうか。
死んだとしてもその証として残っているのでしょうか。
 では次まで。