低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れ注入の笑えない体験

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写真は剥離性の仮止めシール材で施工したものです。
注入前と施工後は殆ど変わりません。
殆ど無傷で引き渡せます。

都会の運河の傍のマンション新築工事の場合、
地下水が噴出したりで大変な現場です。
地下室のポンプ室の床と壁の切り付け部分からの止水工事となりました。
止水の工事についてはさほど難しいことはなく計画していたよりも簡単に止水ができました。

埋立地の運河の近くはそんなに深く掘らなくても地下水が出てきますのでこの建物の地下の部分はプールの中にコンクリートを打ち込んで建てているようなものです。
このような現場での施工技術は日本の建設会社では日常茶飯事の事でそんなに驚くような事ではありませんが、特にここの現場での湧水量は大変なものです。

建築中ですから湧水部分には応急的に水中ポンプを数台設置して水位が上がらないようにしています。

我々の工事が殆ど終わり撤収となったのですが、確認の為に数日後に再度訪問して検収をすることとなりました。
丁度お盆休みと重なるので休み明けに検査する事となりました。

休み明けにその地下室に入ろうとしたら階段のところで現場の担当者がその階段のところで座り込んでぼんやりしています。

こんな所で座り込んで何をしているのだろうと声を掛けようとして、何気なく下を見たら暗い下のほうはゆらゆら揺れています。

なっ、なんとあの広い地下室は水の中にあるのです。
完成間近でしたから地下室にあった色々な高価な機器とかポンプとかは全ては水の中です。

なんにも言えません。絶句です。
休み前に誰かが水中ポンプのスイッチを切って帰ったそうです。
工具を置いて帰らなかったので良かったなどとはとても言えません。