低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

基礎のひび割れ注入の施工例

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コンクリート打設後6ヶ月のコンクリートの基礎ですが建築中にひび割れが発生しています。
このひび割れの状態はあまり見た事がない、経験した事がない症状です。

コンクリートのひび割れの場合とモルタルのひび割れとでは一見してその違いますが解りますが、この建物のひび割れた状態を見るとどちらかと言えばモルタルのひび割れと似ています。

コンクリートのひび割れはその原因が多様に渡っているとしても発生しているひび割れの状態は殆ど一定の方向性があります。
例えば横方向に延びているとか、縦方向とか、もしくは斜め方向など比較的単純な1.2本程度の少ない本数のひび割れです。

モルタルのひび割れの場合には一定の方向の場合もありますが、一般的に多いのは亀の甲羅のように複雑に何本も八方に延びたりしています。

この建物のひび割れは方向は横方向なのですがひび割れは繋がっていなくて5~30センチ程度の長さのひび割れが斜め方向に横にランダムに並んでいるのです。
///////のようになっているのです。

コンクリートの表面だけのひび割れなのか裏側まで貫通しているのか、目視では解らなくても低圧注入してみればはつきりします。

フロッグを取り付けてそして樹脂が漏れないようにひび割れの上に仮止めシールをして注入を始めます。この時に使用した樹脂は超低粘度の柔らかいエポキシ樹脂から注入を始めました。

具体的な超低粘度の数値は150mpa.s(一昔前まではセンチポイズと言っていました)
この単位の基準は蒸留水が1です。
つまり水の150倍の硬さという事ですから例えば牛乳よりも少し硬めのエポキシ樹脂となります。
この硬さが国内では一番柔らかいと思います。

注入すると想定したよりも遥かに樹脂が入って行き殆ど貫通していましたね。
超微細なひび割れの場合は目視ではわからないのですが樹脂が廻ってくると染み出してきます。
樹脂はよく入りました。
お施主さんも満足(?)でしょう。


新潟中越沖地震柏崎市の耐震補強の補助金の話しですが。

3年前の地震を経験して柏崎市では戸建住宅の耐震診断、耐震補強工事の補助金制度を昨年より始めていたそうです。

ところが市民でこの制度を利用したのは僅か20戸程とか。
しかもそのうちの1戸を調査したら、倒壊はしなかったのですが基礎にはひびが入りかなりの損傷だったそうです。
何よりも地震前の改修工事の内容が外壁の改修と内装改修で肝心の柱とか土台とか基礎などのようにいわゆる耐震補強構造とはかけ離れていたのだそうです。

公的な機関が補助金を出すと言ってもなかなか地震の為に備えて自己資金で行うというのは確かに二の足を踏みますね。
それに、もし悪徳業者の改修工事となるとなんの足しにもならないし・・。

こんな方法の提案を聞いたことがあります。

例えば補助金で耐震補強を行った場合には、建物が地震によって倒壊したら、公的な機関で全額を必ず補償する、また、地震火災により燃えた場合も補償するというような事案。
こんな風にいざと言う時に対応できるような決まりがあると、いつ来るか解らない地震のためにでも出費するかも知れません。

今は、地震によって家が倒壊したら必ず国等の公的機関でいくらかは補償するのですから考えようによってはこの方法は国の出費がもっと生きるかも知れません。
それに何よりも命を守れるかもしれないと言う事です。

国が補償するのだから補強する工事会社には厳しい条件を課し、注入工事も検査を厳しくして確実な補強をするようなそんな方法を考えて欲しいですね。
不誠実な改修工事会社が入れるような隙間を無くして欲しいですね。

生命と財産に拘わる事なのですから。

昨日は5打数1安打でしかもその1安打も内野安打のショボイものでした。
もう現役引退かなぁ・・・・・。