低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

施工していて気になったら再試験です

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写真はフロッグの圧力試験の方法です。
現在は低圧樹脂注入器具のJIS規格と言うものがありませんから、各社独自の方法でその性能試験を行なっています。

フロッグの場合はガイドラインを超えるとその圧力は急激に上昇します。
ひび割れが深い場合には圧力をあげることも効果的になります。

自分で施工をしていてどうしても気になるような時には事務所に戻ってから再度このような試験を行ないます。
また、フロッグを使い慣れた職人さんに自分で気になっている事を相談して意見を求めます。

僕はフロッグを造った本人ですがまだまだ不安で改良の余地はありそうです。


特許について一言。
今の日本の特許のシステムは外国、特に中国、東南アジアにとっては使い放題の技術の宝庫となっているらしいのです。

日本では特許を取得するまでには早くても3年間は掛かります。遅い場合は4年以上も掛かってしまいます。
フロッグの場合でも3年6ケ月も掛かっています。

特許を申請して1年半程度で公開されますが。
公開されてもその段階では知的所有権は発生しません。
権利が発生するまでにそれから更に2年は掛かってしまいます。

現在は特許庁電子図書館を開けばこのような公開されたものは誰でも閲覧ができます。
この公開された技術を外国の人達は利用しているらしいのです。
自国で生産しても日本で販売しない限り問題とはなりませんし。
ましてやこの技術に少し何かを足して自国で知的所有権を取得することは可能です。

最初から世界各国に特許を申請すればいいのでしょうが常識的には費用が嵩みますから最初は日本だけの申請となってしまいます。

申請から特許が降りるまでに時間が掛かりすぎます。
この期間の長さが他国に技術を垂れ流しているという原因の一つにもなっているのです。

もう一つの理由は日本の特許庁は最近では基本的な特許は認めなくなっています。
基本的な特許を許可してしまうとその周辺の優れた特許が全て認められなくなつてしまうと言う理由から
なのでしょうが、その事が他国に技術が流れていく理由ともなっています。

公開された特許にどうでもいいような特許をプラスして申請しても新しい特許として認められる事があるのですから。

トヨタハイブリッド車は電気とガソリンの組み合わせで動く自動車ですがこの基本的な二つの組み合わせと言うだけの特許は取得できないと言う事です。

例えばガソリンで駆動していてエンジンブレーキをかけた時の力で発電するというような具体的なものでなければ特許は取れないと言う事です。

最近は特に細分化されてしまって、同じような製品がそれぞれが特許を持って製造しているような商品が多くありますね。

一年間に30万件も申請があるのだそうですからそれは大変でしょうが、このまま諸外国に技術の垂れ流しは困りますよ。
日本は技術で食っている国なのですから。
申請して一年以内に特許が降りるようになればどんなに無駄がなくなるでしょう。
製品化して費用ができれば直ちにそのような国にも特許を申請できます。

特許の判定に人が必要なら人を増やせばいいのに。
技術を持つた優れた中高年者はいくらでもいますよ。

これも、官僚の都合が優先で政治力の弱さなのかとも思う・・・のです。