低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

セミの声も蚊も元気がなくなってきたよ

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写真は県境の奥深い所にある堰堤です。
道路も工事のために造っているので完成後は道なき道を辿らなければ到着しません。

土石流を防ぐ為の堤防のようなものです。
無筋の構造で上流から流れてくる土砂をコンクリートの重量でせき止めるものです。

ひび割れが発生し貫通してしまうとその機能は半減してしまいます。

この工事の時に清流の溜まり場所に黒い小さな山椒魚が数匹いました。
現地の建設会社の方がこれは高価なもので東京の料亭で出しているらしいよと言います。

ヘェー、こんなヤモリみたいなものが食べれるのですかと聞くと。
生きたまま飲み込むと精力がついて若い奴だとたまらなくなって走り出すよといいます。

それを聞いていた若い職人が食べてもいいですかと聞くので、いいんじゃないのと言うと、生きたままいきなり飲み込んでしまったのです。

それから注入工事を始めたのですが20分程してからその若い職人が青い顔をして梯子から降りて転げまわるのです。

えっ、流石山椒魚だね、すごいねなどといっていたらなんだか様子がおかしいのです。

腹が痛いのだそうです。

町に戻って医者に連れて行ったら胃に穴が開いているそうです。
前からの胃潰瘍なのか山椒魚に食われたのか原因はわかりませんが、どちらにしても神聖な山でそんな事をしたから罰が当ったのかもしれません。

ゴメンナサイ。

前回に注ぎ足しができない器具のことを話しましたが、どうして注ぎ足しにこだわるのかを説明しましょう。

低圧注入の目的はひび割れたコンクリートの隙間の中に樹脂を充填して接着をさせコンクリートの強度を元通りにしようという事です。

この中に二つの目的があります。

一つはひび割れの中に必要な量の樹脂を入れる事。
二つ目はひび割れの中にはエフロ(遊離した石灰等)とかカビなどの接着を阻害するものがあり、その処理が必要です。

必要な量を入れるためには場合によっては注ぎ足しが必要です。
コンクリートの厚さとひび割れ幅によってある程度の必要量は計算によってわかりますがひび割れの奥に巣穴があるとか、表面より奥のほうがひび割れ幅が大きい等の場合は一度の注入では足らなくなります。

接着の確実性については、接着の阻害するものをひび割れの中から除去する事は不可能ですから、その対策として超低粘度型の樹脂を最初に注入して阻害するものに浸透させて接着をよくさせようとする必要があります。

この超低粘度型は非常に柔らかい樹脂ですからひび割れ幅が0.3mm程度なら樹脂がひび割れの中で流下(下のほうに流れ出してしまう)してしまいます。
注ぎ足しによって次の硬さのものを注入して中で留まってくれるようにしなければいけません。

低圧注入は天井面以外については、最初は必ず超低粘度型の樹脂を入れてから次の硬さの樹脂を入れなければ確実な接着性を期待できないという事です。

こんな理由から低圧注入という工事は樹脂の注入は二度以上の注入は必ず必要だという事なのです。


明日は中野区のソフトボールの区長杯の一回戦です。
わちきのウインドミルで完封だぁ。

最近は私の快速球に時々トンボがとまって一服することがあるから駄目かいな・・・。