低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

築後50年の建物の補修工事には懐かしいことがいっぱいです

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写真はコンクリートの中の鉄筋、スチール製サッシ枠が錆びてコンクリートを中性化して爆裂している症状です。

こんな風にコンクリートが脆くなっているのを見ると中性化は建物を崩壊させてしまうと改めてそうなんだと感心します。

この建物の躯体の下地補修は全て私のほうで施工しますから徹底的に補修をしようと思います。

途中で大規模な改修を行なった形跡があるのですが、何故かアルミサッシの下には鉄製の枠が埋められているのです。
推察では最初は鉄製の窓枠だったのでしょう、大規模改修の時に今のアルミサッシに取り替えたのだと思います。
その時にこの鉄枠をそのまま残したと思います。

どうして残したのでしょう。当時は予算がなかったのでしょうか。
もし鉄を残していなかったらこんなには爆裂はしていないでしょうね。

この建物は自治体の公的な建物なのでその時に何らかの事情があったのでしょう。まさかその費用分は飲んでしまったとか・・・は絶対にありませんね。

サツシ周りのシーリング材はそれこそ懐かしい油性コーキングが施工してあります。
当然ですがコーキングは固くなり殆ど死んでいます(劣化してボロボロになっている事)。

このコーキングの処理を見ると前回の大規模改修の時期は30年以前も前ではないかと推察できます。
昭和50年代以前の建物の窓周りのコーキング材は殆ど油性コーキングでしたから私にとっても大変懐かしいものです。

この建物は人間で言えば既に90歳を超えているのではないかと思いますから、これが最後の大規模改修工事になるのだと思います。

建物にこんなになるまで長い間頑張ったから痛んだ所は徹底的に治してあげるよと言いながらの仕事です

古い建物にはなんだか意志があるように思うのは私だけなのでしょうか。
ひび割れたところに食塩を振り掛けると『痛ってぇー滲みるじゃなぃかぁ』なんて言うかもしれません

明日、試してみっか。