低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

鉄筋コンクリートは鉄とコンクリートの理想的な構成材なのですが

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私は鉄筋とコンクリートの構成した構造物をどんなきっかけで誰が造り出したのかは知りませんが、この建物に長く拘わっているとこんなに考えられた優れた構成物は他に無いのではないかと感心します。

コンクリートにしてみれば圧縮した時の靭性と強度の補強そして引張りに於ける脆弱性のひび割れの補強を助けてくれる。
鉄筋からみれば棒状鉄筋の曲がりなどの補強、酸化による腐食の防止などなど。

本当に理想的とは思いますが、そもそも鉄とコンクリートはその持つ特性が大きく違う為に組み合わせによっては大変に脆い物となります。

例えば前回に報告した建築後50年前の建物の時のようにコンクリートの中に鉄筋棒鋼ではなく平べったい鉄板を混入させるとたちまちその構成の特性はなくなってしまいます。

鉄とコンクリートの熱による伸縮率は大きく違う事と、そのお互いの密着力が殆ど無い事が早い時期に劣化していくと言う原因となります。

その顕著な例は最上階にデッキプレートを敷きその上にコンクリートを流し込んだ場合にこの相反する性質をそれぞれが剥き出しにします。

金属折板の熱による伸縮とコンクリートの熱ムーブメント量が大きく違う為にコンクリートに大きな負担が掛かりひび割れが発生します。

しかもコンクリートの断面は厚い箇所と薄い箇所が連続してあることと溝部分のコンクリートは金属折板
によって拘束されていて動く事ができません。

今の鉄筋棒鋼には色々と工夫されていてコンクリートとの密着性がかなり良くなってきてはいますがいわゆる接着試験にあるような材料の凝集破壊まではとても期待は出来ません。

鉄でありながらコンクリートの収縮などに追従できる性質の物があればひび割れなどは大きく減ると思いますがなかなかそんなに簡単に思うようには出来ないのでしょうね。

話は変わりますがフロッグの販売については今年から今までとは大きく変化すると思います。

私自身変革と言う言葉はあまり好きではないのですが、突き当たったら変革していかない限り前には進めませんから今回は今までの方法とは違うような動きをします。

今月の末頃にはモデルチェンジしたフロッグが出来上がりますので、より使い易く高性能になると思っています。

安くて高性能の製品はいずれは浸透していくものだと言う事をそろそろ証明したいと思います。

占有率20%でつぼみが出てきた、占有率40%で花が咲いたとしましょう。
今年はつぼみ程度までは頑張りましょう。