低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

冬場のひび割れ注入工事で問題なのは

イメージ 1

イメージ 2

毎日がこんなに寒いと地球の温暖化も一休みなのかと少し安心します。
北極の白熊君も餌にありついているのかなぁ。

写真はひび割れ注入のときに注入した樹脂が漏れないようにする為の仮止めシール材を剥がしている様子です。

この仮止めシール材はウレタン系の剥離性シール材です。
上の写真の仮止めシール材はいわゆるカートリッジタイプと言われている一成分型のシール材です。

下の白い仮止めシール材は硬化剤を混合する2成分型です。

カートリッジタイプのような仮止めシール材は容器から出して空気の湿気とか酸素等によって硬化していきます。
硬化剤を混ぜなくてもゴム性状になるので非常に便利なのですがこのタイプの欠点は低い温度そして材料が外気に触れなければなかなか硬化(ゴム性状)しないと言う事です。

ひび割れの上にある箇所については表面が外気に接していますから冬場でも12時間もあれば硬化してくれますが、フロッグの台座と下地の間にある挟まれている箇所についてはなかなか硬化しません

外気温度が2~10℃の場合は1週間経過しても硬化しない場合があります。

特に下地が磁器タイルの場合は永遠に硬化しないのではないかと思うくらいなかなか硬化しません。

考えてみればこの現象は空気に触れることによって硬化する機能なのですからしごく当然のことなのです今市場に出回っているのは殆どこのタイプなのですから仕方の無い事なのです。

一般に接着剤を購入して容器の中に入れたままでは1年経っても硬化しないのは外気に触れないためなので、そのような機能の材料を現場で空気に触れないようにすれば硬化しないのが当然のことなのです。

それでも現場ではこの材料に替わる簡単なものが他に無いものだから樹脂が多少漏れても仕方が無いとして使用しているのです。
樹脂が漏れるとひび割れの中には入らないけど。

このひび割れ補修の業界はまだまだ発展途上の技術なのです。

このようなことを解決する為にカートリッジタイプではなく硬化剤を混合して外気に触れなくても硬化する物を作っている会社も有るのですが、全国的に見てもこのタイプの仮止めシール材を使う職人さんはほんの一部だけです

混合するのに手間が掛かる事と混合するのにドリルが必要、そしてひび割れの上にシールするのに専用のガンが必要などなどで殆どの職人さんは使いません。

それでも数少ない注入の専業の方は樹脂を確実に入れるために使っています。

仕事を発注する時に発注者がそこまで指定すると良いのですが、残念ながら発注者自身がそこまでは知りませんし、それに本当にひび割れの中に樹脂が入ったのかどうかの検査もしないのですから仕方の無い事なのでしょうね。

もつと、もっと啓蒙が必要なのです。

話は変わります。
大阪の知事が橋下弁護士になったのにはガッカリです。

大阪の人は漫才のノックさんを国会に送ったり知事にしたりで、立候補するその人の見識とか、知識とか品性などはまったく関係ないもんね。
テレビに出てればどんな人でもスターだもんね。
岡山の姫井議員のようにならないことを祈ります。

まあ、誰にでも好き嫌いはあるのだから、それを尊重するのが良い社会になるのだからと思って若い知事に期待しましょう。