低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

外気温度が低い時は室内からひび割れ注入するのも方法です

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建物は鉄筋コンクリート造りで外壁は磁器タイル貼りです。
タイルにひび割れが発生して長雨の時に室内へ漏水しています。

ひび割れ幅は0.3㎜です
タイルが割れていると言う事は躯体にもひび割れが発生していると言う事ですが、タイルの接着が良い為に躯体と同じ位置にひび割れが発生しています。

躯体はひび割れがありその上のタイルが割れていないような場合は殆どの場合はタイルが浮いている場合が多いのです。

このような場合に目地を良く観察すると目地にひび割れが発生している場合があります。

漏水の補修だけであれば、割れたタイルのひび割れから低圧樹脂注入をしても殆ど補修はできます。
この場合には躯体のひび割れの中までは注入出来ない場合があります。

躯体のひび割れまでを確実に補強したい場合は、割れたタイルを剥がしてコンクリートのひび割れ部分を露出してからそこに注入すると完璧な補強となります。
この場合にはタイルをハツル時にコンクリートのひび割れを潰してしまう事があるので注意が必要です

もしもタイルを剥がしたあとにひび割れがなくなっていたら表面のゴミを取ってそしてウエスを湿らせて
表面を濡らすとひび割れが現れてくるよ。

今日は外気温度が3℃なので仮止めシール材の硬化不良を考慮して室内のひび割れから注入をします
室内は暖かいし落ち着いてできるもんね。

室内のひび割れから外に向かって注入する場合は細心の注意が必要です。
漫然と注入をしていると外壁のひび割れから樹脂が溢れてきます。
コンクリート壁の厚みとひび割れ幅からその内部の容積を計算して必要量だけを注入します。
決して余分には入れないことです。

時間と予算があれば外側のひび割れにも仮止めシールをして漏れ防止をしていると良いのですがベテランの私にはその必要はありませんってかぁ。

なんていって漏れたらどうする・・・。
注入のときにもう一人が外側を監視しているという方法であれば安心です。
今回はこの方法で注入します。

この時期になると無性に雪国の家に住みたいと思います。
すぐに飽きるのでしょうが、ストーブの側で家具とか何かを無心に造っている自分を想像するとたまらんのです。