低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

高齢者施設の脱出用滑り台のひび割れ

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写真は高齢者向けの保養施設にある緊急時の脱出用滑り台です。

火災,地震などの時に3階からこの滑り台で地上に避難する施設ですが滑りを良くする為にコンクリート打設の上に石を加工しています。

滑り台ですから傾斜をなだらかにする為に大きな曲りとなっています。
費用が掛かったのでしょうが丈夫で長持ちしそうです。

問題は3階からコンクリートの打継目地なしで創り上げていますからどうしてもひび割れが発生します。
建築後2年目ですが3箇所にひび割れが発生しています。

ひび割れ幅は0.2~0.3㎜程度ですからフロッグで注入すればほぼ完璧に補強が出来ます。

お彼岸の晴れた日は暖かくて注入したエポキシ樹脂も半日で硬化が始まります。
今日の仕事は完璧でした。

この滑り台を使う日が永遠に無い事を祈ります。

いつか、たまたま、遠路遥々私がこの施設に遊びに来た時にこの滑り台を利用するような事があればそれは間違いなく神様のいたずらでしょうね。

ひび割れの注入工事でこのような箇所で施工するのは初めてで非常に珍しい事です。
第一こんな楽しい施設が他の施設にはあるのでしょうか。

思い通りの充実した毎日の生活、思い通りに行かない不安な毎日。

この繰り返しが長い人生の中には何度もあるのでしょうか。

思いのままの幸せな時には自分を振り返ることは無く、上手くいかない時にはいつも振り返っていて。
逆の方が絶対に良いのにどうして人間はそうできないのでしょう。

青春の真っ只中の時にはその若さを嬉しいとは思わないし、むしろ早く大人になりたいと願うし。
高齢になると益々青春時代に戻りたいといつも振り返っているし。

もう、棲家に戻る時期なのかな・・・・。