低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションの駐輪場のひび割れ注入

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この建物は現在大規模改修工事中ですが、駐輪場の壁にひび割れがありその部分にフロッグで低圧注入を行なっています。

写真1 ひび割れの計測  0,1~0.3㎜
写真2 フロッグの取り付け
写真3 超低粘度ポキシ樹脂の注入と低粘度エポキシ樹脂の注入(裏側の確認で滲みている事を確認)
写真4 翌日に撤去する前(残留圧力は殆どなし)

下地の白い色はひび割れた箇所にシーリング材をすり込んだ跡です。

ウレタン系なので時間と共に白く劣化して白華現象となっています。

シリコーンシーリング材でなくて良かったと思います。

シーリング材をあまり知らない人はホームセンターで価格の安いシリコーンカートリッジを買ってきて何んにでもシールをしますが、これには困りものなのです。

シリコーンはシーリング材のなかでも接着性、耐候性には非常に優れていますが欠点も沢山あります。

欠点の一つは熱などによりシリコーンオイルがにじみ出てきて回りを汚してしまいます。

石材を貼った外壁で目地周辺が黒ずんでいるいる建物はこのシリコーンでシーリングをしているからです。

次の欠点はシリコーンという素材は接着の剥離材としての特徴があります。
ガムテープの表面にはこのような素材のものを塗ってありますから粘着性のテープが簡単に剥がれるのです。

ひび割れの上にこのシリコーンをすり込むと再度補修のときには完全に削り取らないと次の、例えば塗装なども接着しません。

注入するときにも仮止めシール材が接着しないわけですからそのままでは注入ができません。

工務店の監督さん、決して応急的な処理でもシリコーンシーリング材は使わないで下さい。

使うなら変性シリコーンを使ってください。
このシーリング材は殆ど万能に近いですよ。
ウレタンは耐候性が極端に悪いので外壁の場合は1年目で白く劣化してしまいます。

注入は完璧でしが・・・。
裏側の部屋は電気室で断熱材を貼ってありましたが確認すると、ひび割れに沿って樹脂が滲んでいたのですが。
やはり予想通り、ひび割れは天井の梁まで繋がっています。
どうしますか・・・?

明日からは群馬の大田で注入です。

大田はブラジルの人達が多いので、町は横田基地のように英語の看板が多くてまるで基地のようです。