低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れた床面部分をコア抜きしたら

イメージ 1

イメージ 2

写真はコンクリートを打設して3ヶ月目に発生したひび割れです。

住宅の駐車場なのですが引き渡した直後、ひび割れが発生したそうです。

低圧注入する前にひび割れた部分をコア抜きしてひび割れの様子を見ます。

床の厚みは120㎜ですが、ひび割れは表面から50㎜ほどまで割れています。

ひび割れ幅は0.5㎜~0.3㎜です。
こんな風に注入する前にその部分をコア抜きしてくれると注入する側から見れば非常に正確に低圧注入ができます。

出来れば注入した後にもコア抜きをして状態を見たいのですが、そう簡単にはできませんね。
費用が掛かるし、余分に弱い場所を造ることになりますからね。

ひび割れた原因は色々と推察できますが、今になっては今後のひび割れを止める事に対策を考えます。

住宅の駐車場の場合は大型のトラックなどは駐車しない為にコンクリート厚はそれほどありません。
そのために配筋、養生、誘発目地の有る無しなどによってはひび割れが多く発生する例が多くあります

今回の場合に補修する方法はフロッグで低圧注入を行なうのが良いと思いますが、補修する時期は出来るだけ遅い方が良いと思います。

できれば半年先の方がより良い結果になるとは思うのですが現場ではそんなには待てません。

今回のひび割れは振動などの動きとか地盤の不同沈下などではなく、養生方法によるコンクリートの収縮がその大きな原因と思われますから、今後も多少は新しくひび割れが発生すると考えられます。

そのためにより長く期間を置く事が必要なのです。
そんな理想はこちらの言い分で、元請も、お施主さんも当然ながらそんなには待てません。

ひび割れは下の防湿フイルムまでは到達していないようなので、所々のフロッグのノズルを取り外して空気抜きをしながら注入します。

注入量は推定よりも倍ほど入りましたが、フイルムまで貫通した箇所もあったのかと推察できます。

今日の天気は快晴でなんと気温は32℃。
北関東は内陸性気候なので時々こんな風に5月で真夏の気温になる事があるので、コンクリートの養生も
簡単にはいきません。

作業中に屋根からスズメのヒナが落ちてくるなど、のどかな所なので心身ともにリフレッシュできたような今回の作業でした。

早くフロッグを全国に浸透させて、安定してこんな所に住みたい・・・。

マックの100円コーヒーはないけど・・・・それでも我慢できるのだ。