低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法はこのように

イメージ 1

イメージ 2

写真は築後2年目の公的機関の建物です。

2年目の検査でひび割れ発生した箇所の注入補修工事です。

ひび割れに沿って仮止めシール材を確実にシールします。

フロッグの取り付け箇所はひび割れが広い所を選んで○を描きます。

フロッグを○型の上に置いて静かに丁寧に押し付けていきます。

○型はフロッグの台座を押し付けていくとだんだん小さくなっていきますが、ひび割れが隠れない程度の

最少の○型になるまで押し付けていきます。

この押し付けが足りないと仮止めシールの○型は大きくなったままとなります。

○型の部分がが大きいと注入時にその部分に圧力が掛かった樹脂が押し入ってきますから樹脂はこの部分

から漏れやすくなります。

○型は小さくなるまで押し付けてください。

そして次は、シール材をヘラでしっかりと下地に押さえつけます。

このヘラも自分の手にフィットするように各人でその形を造るのですよ。

シーリング屋さん達も、当然ですが自分でヘラを造っているのです。

30年ほど前はこのステンレスヘラが無いものだから金物屋さんで洋食ナイフを買ってきて加工したもので

した。

ベテランのシーリング職人さんなら懐かしいと思います。


話を戻しますが

台座の付近から樹脂が漏れている注入の現場を良く見かけますが、このように台座の押さえが少ない場合

に良く見られます。

毎回言っていますが、一旦樹脂が漏れ出したらその部分の注入はその時点で終わりになります。

樹脂は圧力に押されて侵入するわけですから、より抵抗が少ない所を選んで侵入していきます。

ひび割れの中よりも台座の漏れた部分の方が抵抗が小さいとなれば、何度注ぎ足しを行なっても樹脂は全

てその部分から流れ出してしまいます。

注ぎ足し機能がない低圧器具はギブアツプです。

フロッグのように自在に樹脂の注ぎ足しが出来る器具の場合は、この様に漏れ出しても慌てないでも良い

のです。

漏れ出したら直ちにその箇所のフロッグの空気圧を抜いてしまいます。

フロッグのタンク上にある緊急停止マークに穴を開けると直ちに圧力はゼロとなります。

そして漏れている箇所の上方向のフロッグと下方向のフロッグから余分に樹脂を注ぎ足します。

漏れている箇所のフロッグの中に樹脂が流れ出してきたら樹脂は繋がったと確認ができます。

それでフォローはできます。

対価に値すると言う事は、ひび割れ全域に確実に樹脂を充填したと言う事です。




話は変わりますが

福島県須賀川市立中学校に於ける女子中学生の事件について

今回、県と市に責任があるとの判決で1億円以上の賠償が決まりましたが、この事件の検証をみるとこの

学校と教育委員会の隠蔽体質に唖然とします。

判決が出たにも拘わらずに嘘をついていた教頭、校長には反省の態度がなくなんのお咎めはなし・・

この国は法治国家ではないですね。


損害賠償は払うけど反省はしない・・・教育者でありながら正義とか良心などはないのでしょうか。

その賠償金は税金ですよ。


日本は先進国なのか後進国どっちなのでしょう。

世襲議員が多いのは典型的な後進国特有の体質、隠蔽体質、ワイロ体質・・・こんなのは先進国では少な

い筈です。

今の日本の学校、役所、警察・・・まったくうんざりします。

悪いことも嘘も隠して通るならOK。

全ての原因は一党の長すぎた政権なのかも知れません。

そういう事が合っている国民なのでしょうか。



注入で嘘をついたら駄目ですよ・・・・。