低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法の圧力につて

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今日はフロッグなど低圧注入器具の圧力で何故ひび割れの中に樹脂が侵入して行くのかについて報告しま

しょう。

写真はフロッグの中に入れた樹脂の量で変化する内部の圧搾空気の圧力を知るための実験です。

フロッグの場合は器具の中に入れた樹脂で内部の容積を狭くしてその内部にあった空気を圧縮して空気圧

力を得る方法を原理としています。

丁度沈んでいく船のなかに海水が入り込んでくると空気の圧力で窓ガラスが割れると言う事があるのと同

じ現象です。

密閉した部屋の中に水が入り込んでくると、その部屋の中の空気が圧縮されて圧力が上がっていくのと同

様の現象をフロッグの容器の中で作り出しているのです。

フロッグの場合は樹脂を沢山入れるとその圧力は高くなり、樹脂を少なく入れるとその圧力は小さなもの

になります。


一般には低圧注入工法で効果的な圧力は1~4㎏とされています。

フロッグの場合は0~30㎏までの圧力をこの樹脂の量によって作り出す事ができるのです。


そこで、微細なひび割れの中にどうして樹脂を注入できるのかと言えば・・・・。

一番わかりやすい説明は、例えば普段の雨では室内に雨水は漏れてこないのに台風の時になると漏れてく

る現象。

微細なひび割れからの漏水は強い風を伴った雨の日には漏れてくるが普段の雨では漏れてこないというこ

とを良く聞きます。

これは外部の圧力と室内の圧力に気圧差が出来るからなのです。

雨風の強い外部は圧力が高く、室内は圧力が低いのですから壁に付着した雨水はひび割れから吸い込まれ

てしまいます。

毛細管現象という言葉を聞く事がありますが、ひび割れの中に侵入していくにはこの現象ではとても無理

があります。

壁面のひび割れに圧力をかけないで水を置いてみても決して吸いあがってはいきません。

そうです、何度も、何度も実験したのです。

毛細管現象で樹脂が吸いあがるならとても簡単に器具が造れますからね。


低圧注入工法は数社で器具を作っていますが、全てこの気圧差という原理を基にして造られているので

す。

ゴムの戻る力とかコンプレッサーの圧搾空気とか金属のスプリングの押す力とかそれぞれが独自に工夫し

て造っています。


微細なひび割れには確かに小さな力で樹脂は入るのですが、微細よりも少し大きい0.5㎜幅以上のひび割

れの場合でしかもコンクリート厚さが1mもあるような時には、このような小さな力ではとても奥深く樹脂

を充填はできません。

この様な場合は10㎏ぐらいの力が必要となります。

このような時にはフロッグの場合は簡単に圧力を上げる事ができますが、輪ゴムとか風船タイプのもので

は対応が難しいようです。

私はいつも思いますが、このようなひび割れの場合に対応ができない器具を使っている方達はいったいど

うしているのでしょうか。

なにか特別の方法があるのでしょうか。


今日はここまで



日曜日に34℃の炎天下の広いグラウンドでソフトボールの練習をしたのですが、途中でビールの差し入れ

があり赤い顔をしてバント練習などしたのですが・・。

いつまで赤い顔して投げているんだとか、酒に弱いなぁなんて言っていたのですが。

全員が夕方まで赤い顔なのです。

家にかえって鏡を見たら酒ではなく日焼けだったのです。