低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れたのは何故?

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土曜日と日曜日はマンションのひび割れ補修です。

築後1年目の検査で修理となりました。

洋室の壁にひび割れがあるそうです。

隣との隔壁のひび割れはクロスに皺があるのなら、その壁は殆ど貫通していると見て間違いはありませ

ん。

クロスに皺があると言う事は、ひび割れの中に空気が流れているからこそクロスが伸縮を起こすのです。

表面だけのひび割れなら空気は流れませんからクロスには殆ど影響は無い筈です。

写真は隔壁のひび割れをフロッグ工法で注入しています。

隣の壁は太鼓貼り(ボードを貼っている)なので樹脂が流れ出しても問題はありません。

推定充填量よりも遥かに多く注入します。

このひび割れの場合にはクロスを剥がすとパテ処理の跡があります・・・・。

  うーん・・。

察する所、建築途中にクロス屋さんがひび割れを発見して、そのままひび割れをパテで埋め戻したようで

す。

この段階でもしも確実な低圧注入をしていたらこんなに多くの人が手間を掛けることも無かったのにと思

います。

今はコンクリート下地に直接クロスを貼るような仕様ですから、その場しのぎでは直ぐにやり直しとなり

ます。


建築屋さんも勉強して欲しいのです。

この建物の場合、建築途中と言うことはコンクリートを打設してから10ヶ月から1.5年程度の期間でしょ

う。

その頃にひび割れしたものはその後にもひび割れは成長します。

この期間は、いわゆる若年コンクリートと言ってまだまだ乾燥途中なのです。

一般的には若年コンクリートは打設後2年間を言いますが、これとてその場所などの環境によって更に

長くなる事もあります。

その時期にパテなどで埋めても殆ど再発します。

次に建てる時に、こんな状況の時は必ずフロッグを呼んでください。

入居者さん、デベさん、設計屋さんの信用を落とさないですよ。


お施主さんに一言。

ひび割れが瑕疵担保補償として、どんなに騒いでも、怒ってもそれで解決とはなりません。

大切な財産ですから、気持はわかります。

でも今の法律ではひび割れによる瑕疵があったとしても建物をそっくり建て替えるなどの法律はありませ

ん。

姉歯事件のように特異性があるものか、もしくは兼業の不動産部門で本業に差しさわりがあるなどの重大

欠陥の場合以外には聞いた事がありません。


品質確保法にしてもその補償はひび割れた箇所の現状復旧だけなのです。(但し重大な欠陥工事とか2次的

な損害は別、例えばひび割れから雨漏れしてパソコンが壊れたとか等は請求はできるでしょうね・・詳し

くは調べて)

そうなのです、現状復旧だけなら気持ちよく職人に仕事をさせてください。

その気持に必ず答えますよ。

室内の物をそのままにして仕事ができないようにして、勝手にしろ・ではせっかくの仕事が上手くいきま

せん。

結局は時間がかかり自分が損となるでしょう・・・。

お施主さんも勉強して下さい・・・・。


立場を替えると私も怒り狂うのかしらん・・・・。