低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

何故、低圧注入の専門店に頼まないのか

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写真はマンションの廊下の天井から漏水しているひび割れに注入している写真です

撮影した時は解らなかったのですが良く見るとなかなか良いアングルだと思っています。

我がフロッグが下界を見渡しているような・・・。


さて、ひび割れ補修に於ける低圧注入工事は何故専門職人が少ないかという事については前回に報告しま

したが、今回は建築会社は何故その専門店に発注しないのか・・を報告します。


建築会社が低圧注入工事の専門店を採用し発注しないという事が専門店が増えない大きな原因ですが、ひ

び割れが発生したら直ちに専門店を探して発注するようになればこの仕事を専門にする工事会社は直ちに

増えると思います。

増えると競争が芽生えそしてその技術も飛躍的に向上していくと思うのです。

色々な新しい業種を成熟させるという事はその施工の職人さん達だけではどうしょうもありません

仕事を発注する側の意識でその普及は大きく違ってきます。


そこで建設会社がひび割れ補修については、何故専門店に発注しないのか

 
    過去から持っている意識の問題

そもそもひび割れは鉄筋コンクリートの宿命であり建物の強度には関係が無い

最近でこそ問題視されるようになったが過去には当然の現象として補修などは行なわなかった。

補修しなくても汚れてはいるが、現在も建物の強度には全く問題なし。

 
     低圧注入工法を知らない

ひび割れに対しての意識が低い為に微細なひび割れの中に接着剤が入る事も知らないし、またその工法が

国土交通省の仕様となっていることも詳しくは知らない。

ひび割れを処理するとなれば直ちにUカツトのみを指示する頑固な監督さん達・・。


   
     専門店があることも知らない

ひび割れについての問題意識がないために普段から自主的に補修しようとは考えない。

その為に、設計事務所、施主からの突然の指示があると慌てて近くの兼業の施工店を探す。


   
     費用の捻出が大変

ひび割れ補修は当初の予算にはないために現場としては控えめにしたい。

現場にいる適当な職人さんに人工仕事(常傭)で低価格で済むように依頼する。


 
     低圧注入工法の能力を否定している

過去に数回発注してその全てがひび割れの中に樹脂は入っていなかった

再発したクレームを経験して、所詮微細なひび割れの中に樹脂の充填は無理だと思っている



以上が低圧注入工法専門の工事店を探してまで発注しないと言う理由のようです


啓蒙するには気が遠くなりそうですが、神を信じましょう。

 
     門を叩きなさい、されば開かれる・・・。