今回はマンションの立体駐車場のひび割れの補修です。
この部分のひび割れについては漏水のように緊急を要するものではありませんが、地下水の水位が高い場
所の場合にはひび割れから遊離石灰とか錆汁が流れ出してくるので出来るだけ早めの注入工事が良いと思
います。
特に完売前の内覧会を行なっている場合はひび割れ周辺が汚れていると極端に評価が下がります。
そしてお客様に不安を与える事となります。
この部分は擁壁と同じでコンクリートの厚さも300㎜以上はありますが補修の方法は低圧注入による補強
が最適と思います。
間違ってもUカット工法での補修は止めてほしいものです。
ひび割れが発生しているからその施工がいい加減だと一概には言えませんが、ひび割れを放置してあ
ると建物に対するきめ細かな意識が欠如していると判断されても仕方がないと思います。
ひび割れの発生は鉄筋コンクリート造の宿命だから放置しても構わないと言うような前時代的な考え方は
今の若い人たちには通用しません。
例えそのひび割れが建物の強度に対してなんの影響が無いとしても、やはり何らかの方法で補修はして欲
しいと思います。
ひび割れがある建物と、ひび割れが無い建物ではどんなに学術的にひび割れは建物に影響しないと説明し
たとしても、ひび割れが無い建物の方が良いに決まっています。
休み明けは小さなお仕事ばかりのようです。
仕事に感謝する気持は忘れないようにしなくては・・・。
サラリーマンの時は仕事をする事に感謝するなんて気持は殆ど無かったのにと思います。
環境は人間を成長させてくれます。