低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

病院建築中の地下室漏水の場合

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写真はコンクリート打設時のコールドジョイント及び打継ぎ部分からの漏水補修です。

コンクリート打設後半年経過しています。

今回の台風で水位が上がったためにひび割れから地下水が漏れ出してきています。

ひび割れとかセパレート穴などから水が噴出してきている状態を見ると、これは厄介な仕事なのかもしくは簡単に処理が出来るのかは直ちに判断ができます。

止水工事を長年において経験をしている人なら簡単に判断ができると思います。

現地調査の時にそのことを判断して見積り金額を出すのですが・・・
でもね、簡単と思った筈のものがとても厄介だったと言う事があります。

水と対決する事はなかなか大変なのです。
水商売とよく言われますが、似ている所があるようです。

止水が簡単に済めば利益は上がりますが、厄介な場合は儲けは少なくなります。
赤字になることもあるのです。

隙間から水が染み出している程度なので、これは簡単だとドリルで穿孔したら、途端に勢い良く水が噴出してきたとか。

儲けが一定しないと言う事が水商売と言われる所以なのでしょうか。


今回は確実な方法として考え出した、我がフロッグによる導入路工法で施工します。

コールドジョイント生コンが足りなくなった為に時間を置いて注ぎ足した部分)の隙間に幅5㎜深さ30㎜の溝を造ります。

次にネットホースを溝の奥に装填します。

200㎜間隔でフロッグを取り付けていきます。

取り付け終わったらフロッグの間の溝を埋めていきます。

水が溢れている場合はフロッグの固定とシールは急結セメント(水の中でも瞬時に固まるセメント)で行ないます。

特に強い水の場合はフロッグのノズルは外しておきます。
水圧を上げないためです。

注入は水中硬化型のエポキシ樹脂で行います。
注入された樹脂は溝の中のネットパイプを通ってひび割れの中に侵入して行きます。

フロッグの中に樹脂が満杯になったら(max)放置しておきます。

時間と共に隙間に浸透していきます。

例えば、微細なひび割れの中に地下の強い水圧でフロッグからの樹脂が侵入できなくとも、表面に造った溝の中には圧力が掛かったままで樹脂が硬化しますから漏水は殆ど確実に止める事ができます。


この方法だと確実に止水できるのだからもう少し値上げしたいと思うのですが、簡単に終わってしまうと
なんだか詐欺みたいに思われるのではないかと、つい、つい安くしてしまうもんね・・・。

金持ちになれない人種なのでしょう。

金持ちになっても中古車のカローラを三台程長くつないでそして黒く塗って・・・どうだいリムジン車
だぞう。

その程度だろうね・・。


明日は小田原で注入です。