低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

雪が降っても注入はできますか

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今回の現場は宮城県にある公営のスホーツ施設です。

二年目の検査のひび割れ補修工事です。


工事一日目から時折、雪が降ります。

フロッグの上に雪が積もっていますが注入は予定通り行ないます。

仮止めシール材は1成分型の剥離性シール材を使用します。

建物の内部と外壁は殆どコンクリートの打ち放し面が化粧となっています。

シール材の硬化時間も気温が低くて不安ですが1成分型は施工跡の汚染(ブリード)が少ないのでこのタイプで施工します。

当然、下地の処理として汚染防止プライマーを事前に塗布しておきます。


注入材のエポキシ樹脂は超低粘度型と低粘度型そして硬化の早い特殊な樹脂を使用します。

エポキシ樹脂メーカーはその施工方法については5℃以下の気温の場合は望ましくないというような表現

をしますが、実際の現場ではそのような気温に合わせて施工するというような事は殆どできません。

今回は午前中は雪が降っており午後から注入を開始しています。

外気温度は3~5℃程度です。


このような条件の場合はエポキシ樹脂はかなり粘度が上がってきます。

つまり超低粘度型であっても低粘度型ぐらいに粘度があがってきます。

このような場合は工夫が必要です。


攪拌前のエポキシ樹脂を車の暖房で暖めておきます。

そして取り出しての攪拌は手早く行ないます。

混合してから外気に晒すと20分程で粘ってきますからその間に手早く注入してしまいます。

フロッグの上に雪が積もっていますが構わず注入をしていきます。


ニ度目の注入の仕上げは硬化が極端に早い某社の特殊なエポキシ樹脂を注ぎ足します。

気温が10℃もあれば30分程度の可使時間ですから、たとえ3℃程度であったとしても明日の撤去まではな

んとか初期の硬化はしていると推察して。


三日目の撤去の日は晴れ。

果たしてエポキシ樹脂は硬化しているのかと不安でしたが・・。

なんとか樹脂は硬く粘っています。

つまり初期硬化までは行かなくても硬い水飴程度ぐらいまでは硬化していました。

フロッグを外しても樹脂はひび割れからは溢れてきません。

染みも殆ど無くまずまずの出来上がりです。


ひび割れの上に塗装して完成となります。


宿泊した旅館については

事前にインターネットで調べて人気度の高いという評価を信じて宿泊したのですが・・・・。

まったく当てになりません。

夕食は寿司だったのですが、出前の寿司とか。

二日目も寸分違わない形の寿司。

写真と実物の大きな違いにがっかり。

年末はお客が少ないので旅館で作ったら割に合わないのだろうね。

お客は私達だけでしたから仕方の無い事かも・・・。

今度はお客が多い時に行きますよ。