工事での初仕事は100mを越す超高層マンションです。
でも我々の仕事の規模は非常に小さいものです。
エントランスの低い立ち上がり壁のひび割れです。
施工期間は2日間です。
完成間近い建物で職人さんの数も少なくはなっているそうですが、それでも200人はいそうです。
朝礼もテレビのモニターで分かれて行ないます。
当然の事ですがラジオ体操はありません。
最盛期の時は職人さんは300人を超したのではないかと思います。
ひび割れの仕事は簡単なものでコンクリートに30㎜の仕上げモルタルを付けた所が数箇所ひび割れとそし
て浮き上がっています。
フロッグの高性能は相変わらせずですが、浮いている部分は高圧注入を行いますがとても手間が掛かりま
す。
モルタルを二度塗りしていますから二箇所とも浮いている箇所はとても手間が掛かります。
都内の下町が市街地開発でこのようなマンションだけの町になっていくのはなんだか寂しいような気持が
します。
例えば最近の豊洲なんて所はコンクリートで整備された高層マンションばかりの街で、確かに若い夫婦な
どには人気があるそうだけど・・野良猫さえ住めない様な殺伐とした街にどこに魅力があるのだろうかと
思います。
時代の流れなのでしょうね。
すきの無いとても整備された新しい街は一見良さそうですが、美人と同じですぐに見飽きてしまうのでは
ないかと偏見ですが私はそう思います。
時には荒れた空き地があり、整備されない川があり、たまにはカラスが荒らした生ゴミが散らばってたり
していて・・・それを近所のおばあちゃんがブツブツいいながら掃除する風景なんていいと思いますが
整備された町にはカラスさえも生きていくには大変なようです。
狭い土地に沢山の人が生活するにはこのような街になるのは仕方の無い事なのでしょう。