低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

築後3年目の学校のひび割れ

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3年目の点検で数箇所のひび割れと地下更衣室の漏水が指摘されました。

この建物についてはコンクリート打設後の躯体工事の期間から止水工事を行っていましたから大変に愛着

があります。

また、この建物を元請した建設会社の所長、担当者ともに長い付き合いなので特に愛着をもつている建物

の一つです。


建物のひび割れについてはその原因はとても直ちには説明は出来ない事ですが、建物にはひび割れが多い

建物と、極端に少ない建物があるようです。

この建物は残念ながらひび割れが多い部類に入ると思います。

私の出番が多いのもそのせいなのです。

建物の工事中から所々のひび割れを注入していますが、同じ箇所のひび割れの再発はないので建物の構造

よって発生するいわゆる構造クラックの類ではないようです。


ひび割れを我々が注入して後日、塗装屋さんがきて仕上げをします。

補修の跡は殆ど残りません。


今回の注入はフロッグの間隔を極端に狭めています。


どうしてなのかわかりますか・・・。

通常の場合はフロッグの取り付け間隔は300㎜が標準なのですが、今回は200㎜としています。

低圧注入の場合は注入された樹脂は器具を中心に扇型に広がります。

コンクリートの厚さが薄く更には裏側へは漏らさないようにするには、このように間隔を狭くして器具に

注入する樹脂を少なめにするとひび割れの中に平均して樹脂を充填できるのです。


注入するときに頭の中にひび割れの中の樹脂の動きを想像しながら注入すると上手く行くと思うのです。

いつも同じようにマニュアル通りにするのではなくそのひび割れに必要な事を考えながら臨機応変に変え

る事も必要だと思います。



明日は休みです。

変化球の練習でもしようかと思います。

ウインドミル投法でナックルが投げられないかと研究中なのです。

加齢のせいで劣化していく筋肉をいくら鍛えてももう限界のようです。

皆が驚くような変化球を投げたいものです。