久し振りの青空です。
先日から依頼されていたひび割れの見積りを現地にて調査し作ります。
建物は引渡し後2年経過しています。
ひび割れについては全てが瑕疵補償の中に入るとは限りませんが、一般的にはどんな箇所のひび割れであろうとも苦情によっては補償するという事になっているようです。
例外的には鉄筋コンクリート造にひび割れの発生は不可抗力として保証をしないというような会社もあるようですが。
双方が納得してしまえばそれはそれでいいのでしょうが。
今回の建物のひび割れは開口部周りとコーナー部分にひび割れが集中しています。
2階の窓の下のひび割れからは内部へ漏水しているそうです。
今回のように瑕疵工事の場合はその責任のある建設会社が自前で費用を負担しますから、ひび割れというひび割れを全て補修するという事は避けたいようです。
必ずしもお施主さんの希望通りとはいかない事もあるようです。
私の場合は、建物に影響が大きい順にひび割れの延べ数量を拾っていきます。
まずは漏水しているひび割れから拾い、次は耐力壁、梁、柱のひび割れ、そして最後にこれら以外のひび割れを拾っていきます。
この建物は外壁はコンクリート打放しの粗面ですからひび割れについては大変に目立ちます。
特にエフロが流失している箇所は遠くからも見えて目立ちます。
表面に透明の撥水剤を塗布しているのですがひび割れには対抗できません。
打ち放し仕上げの場合はコンクリートの打設には余程上手にしなければ仕上がってからひび割れなどが目立ってきます。
開口部のサイズが合わなくてサッシの下にモルタルで隙間を埋めてもすぐにひび割れが発生し目立ってしまいます。
この建物も目立ってきています。
この部分も注入は優先した方がいいと思います。
ひび割れの延べ数量は実際よりも20%程度は多めに見積もりをしていた方がよりいい仕事ができます。
見積り以外の箇所でも大事なひび割れ箇所だと解れば、工事が始まってしまうとついでにやったしまうけどね。
俺はプロなのだからと・・・逆にどうでもいいような箇所を指摘されると・・・そうですかぁー・・・
や、やりますよ。
お施主さんがそれで安心するのなら・・・・。
晴れが続いたら工事に掛かるそうです。
東京は明日から冷たい雨の日が続くらしい。